
8月24日、データミックス神保町教室にて、2024年11月期『データサイエンティスト育成講座』『気象データアナリスト養成講座』『生成AI・機械学習エンジニア育成講座』の卒業生による卒業発表会が開催されました。
卒業発表会は、受講生一人ひとりが自ら研究テーマを決め、半年以上にわたって学んだ成果を発表する場です。卒業生たちは、所属先企業のビジネス課題や社会的に注目されるテーマなど、自身が直面している課題をもとに研究に取り組みました。
今回は、特に優秀と評価された4名の卒業生による発表をご紹介します。
高度な設計書のレビューツールPoC
【生成AI・機械学習エンジニア育成講座】
ITシステム設計書のレビューをAIで効率化する、実務に活用できる素晴らしいプロダクトでした。LangGraphの作り込みが特に圧巻で、複雑なレビュープロセスを自動化し、自律的なAIエージェントを実現している点が秀逸です。講評では、実務レベルの精度評価に関する考察があれば、さらに実務イメージが湧きやすかっただろうという意見もありましたが、実務で活用できるプロダクトを実装し切っている点が評価され、見事最優秀発表に選出されました。
AI支店長アプリ
【データサイエンティスト育成講座】
ご自身の10年間の営業経験というビジネス課題に沿った素晴らしいテーマ設定でした。データがないところからダミーデータを作り込み、分析からUI作成まで行った実行力は秀逸です。営業活動の「量より質」という仮説を検証し、具体的な行動が営業利益に貢献することを示した点は、実務に即した深い洞察です。今後、実データでの検証を経て、より一層のビジネスインパクトが期待されます。
バズるCMの正体を探る〜YouTubeコメント分析による再生回数の要因特定〜
【データサイエンティスト育成講座】
YouTubeコメント分析という王道的なアプローチで、CM制作の課題に挑む非常にわかりやすい内容でした。特に、キーワードと再生回数の相関を明らかにし、「ポジティブな感情表現」が再生数を押し上げるという洞察は、今後のCM制作の指針となるでしょう。講評では、MAEの結果から、激バズりではないCMの因果関係をさらに深掘りすることで、今後の期待が膨らむという意見も出ました。音楽との関連性や、これからバズりそうな俳優さんの特定にも応用できる可能性が見えた、素晴らしい発表でした。
SUUMOの住みたい街ランキングのリバースエンジニアリング〜何故その街が選ばれているのか?
【データサイエンティスト育成講座】
今回の発表は、分析のステップが非常に分かりやすかったです。特に、複数のデータを「〇〇スコア」という形で特徴量にまとめ、一段階整理してからモデルにかけるアプローチは秀逸でした。ご自身の引っ越しという目的を明確に持ち、大衆のランキングと個人の住みたい街の違いを分析しているのも面白い点でした。今後、主観が反映されやすい他のランキング分析にも応用できる可能性を秘めた秀逸な発表でした。
皆様、長期にわたる学びの成果を存分に発揮した素晴らしい発表でした。惜しくも発表者に選出されなかった方も含め、卒業生の皆様の今後の活躍をデータミックス一同、引き続き応援してまいります。
次回の卒業発表会は2025年10月12日(日)に開催予定です。どなたでもご参加いただけますので、皆様のお申し込みをお待ちしております!



