受講生の声

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学生時代の統計学とは別次元の面白さ
顧客自身より顧客を知る電子書店へ

能勢 翔 2017.03.25

電子書籍会社に勤務。ストアマネジメントの一環として、顧客データの分析、ストア機能のブラッシュアップ、販促施策の企画・運営などを担当している。29歳。

今回、参加された理由はなんですか?
ひと言でいえば、仕事でより深い分析が求められるようになり、それには自分のスキルが不足していると感じたから。お客さまを知る武器を手に入れるのに、いい機会だと思って参加しました。
どんな深い分析が必要になったのでしょう?
ひとつは、ユーザーの購買行動を把握しなければならない時間単位がどんどん短くなってきていること。1日単位から1時間単位、さらにはリアルタイムへというように、時間的な精度を高めていくことが不可欠です。以前は、勘と経験と度胸で決める、なんて言われていた販促施策も、データ分析に基づき、フレキシブルかつ効率的に投入するようになってきました。もうひとつは、より満足度の高い商品やサービス、情報などを顧客に提供するために、ユーザーセグメントの精度を上げてきていること。この両面から、仕事で必要とされる分析のテーマも深さも、どんどんレベルアップしています。

統計学には触りたくないと思っていました

個人的にも、統計分析には興味があったのでしょうか?
いいえ! できれば、統計学は一生触れずにいたかった分野です(笑)。学生時代も、統計学は苦手な科目で、単位を取るのに非常に苦労した覚えがあります。大学での統計学の講義は、まず理論から入る。具体的なイメージが掴めないまま、数式だけを追いかけていく感じで、そこにどうしても馴染めずにいました。
では、今回のスクールの講義も馴染めませんでしたか?
いいえ!(笑) もちろん、最初は統計学やプログラミングの素養がなかったので、講義についていくのは、それなりに大変だったのですが、気が付いたら、統計分析って面白いなと思って勉強している自分がいました。講義は、毎回、課題が設定され、ケーススタディを解いていく形で進みますので、具体的なリアリティをもって理解が進む。自分の仕事に直結するのが見えて、学生時代の統計学とは、モチベーションがまったく違いました。
面白いと思えるようになったのは、どの段階からですか?
最初の頃の授業で、「ベクトルはお客さまの好み」という解説がありました。2次元マップに個々のお客さまをプロットしていくと、ベクトルの角度が近いお客さま同士は好みが似ていることを表している。私の仕事に置き換えて考えれば、例えば、男性コミック、女性コミックでx軸y軸を取り、プロットすると顧客の好みが可視化できます。そう気付いた瞬間に、ストンと腑に落ちた感覚がありました。統計学、オマエやるじゃん、みたいな(笑)。それからです、面白くなったのは。

アプローチの視野が広がった

統計分析とプログラミングの素養不足はどう克服しました?
プログラミングは、毎回、出される宿題が非常にいいトレーニングになりました。プログラムを書くために、ネットや書籍で調べたり、人に教えてもらったりと、とにかく考えられる手はみんな使った感じです。それが少しずつ蓄積になりました。統計分析のほうは、授業で質問しまくる、これに尽きました。講師も、受講生が本当に理解したかどうか、細かく確認しながら進めてくれます。質問しやすい雰囲気があって助かりました。
4カ月を終えてみて、スキルアップの実感はありますか?
まず、できることが広がりました。簡単な課題なら自分で分析できますし、課題に対して、どんなアプローチをすれば解が得られるのか、判断ができるようになりました。また、自分では分析しきれない難しい課題に対しても、アプローチの大体の見当は付くようになりました。鼻が利くようになった、とでも言えばいいんでしょうか。
仕事に大きく役立った例はありますか?
新たに登録した電子書籍ユーザーのうち、定着してくれるユーザーにはどんな特徴があるのか、解析したことがあります。購入した金額、回数、冊数のうち、定着率が高い人たちの特徴はどれなのか。分析して、バーンと解が出た時は、おおッ!と感激しました。もちろん、私ひとりだけでやったものではありませんが。

パーソナライゼーションを加速

統計解析の進化は、仕事にどんな変化をもたらしますか?
短期的には、クーポンなどのインセンティブ施策の効率を最大化できます。長期的には、パーソナライゼーションがどんどん進むでしょうね。現在の電子書店は、顧客が登録したお知らせ機能や、過去の購入実績からお薦めの書籍を表示するようになっていますが、分析がさらに進化すると、顧客の好みを顧客以上に発掘・把握し、自分では考えもしなかった書籍を提案。でも、読んでみたらとても面白くて、新たなジャンルや作家に目覚めた、なんていうことが当たり前になると思います。電子書店の画面も、個々人に合わせて自動的にカスタマイズ。人によって全く違う100人に100通りの画面になるでしょう。
これから学びたいという人にアドバイスをお願いします
ネットビジネスの現場では、日常的にABテストが行われていますが、出てくる違いはごくわずかで、判断に迷うほどビミョーなこともしばしば。こうした場面でも、自信を持って判断できるようになりたいという人に、このスクールはお薦めです。実践的な武器と、それを使いこなすスキルが手に入りますから。