データサイエンス領域におけるコンサルティング、プロダクト・事業開発、教育・研修事業を行う株式会社ピープルドット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:堅田 洋資)は、AI・データサイエンス分野における日本のシリコンバレーを創出し、多くの起業家を惹きつけ、絶え間なく新たなスタートアップが誕生し続ける事業創造の場を実現するため、当社が運営するデータサイエンス・ビジネススクール「datamix(データミックス)」の卒業生コミュニティの活動をより一層強化し、集合知を活用して多様なアイデアを検証し、それを社会に実装していくプラットフォーム「AI & データサイエンス・アントレプレナー・ステーション」を推進してまいります。
日本のスタートアップ企業数は世界の1%という現実
日本のスタートアップ企業数は、世界全体のわずか1〜2%に過ぎないと言われています。この数字は、米国や中国などと比較し、日本のスタートアップ市場が依然として小規模で、グローバルな競争において大きな遅れを取っていることを示しています。(※1)さらに、2021年の世界におけるベンチャーキャピタル投資額が約6,586億ドルに達したのに対し、日本の投資額は6億ドル未満と、1%にも満たない状況です。(※2)
この状況は、日本人の起業に対する意識だけでなく、市場規模や事業の成長性を重視する投資環境、さらに起業に伴う高いリスクが要因となり、スタートアップを支援するためのエコシステムが十分に整っていないことが主な要因と考えられます。
※1 内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局「スタートアップに関する基礎資料集」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/bunkakai/suikusei_dai1/siryou3.pdf
※2 日本貿易振興機構JETRO「世界経済の混乱で求められる海外ビジネスの再構築」
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2022/1002/a635e08d3fd2c549.html
※2 TECHBLITZ「日本のスタートアップ2023トレンドレポート」
https://techblitz.com/report/startups-in-japan-2023-trend-report/
ピープルドットが目指す世界 〜日本のスタートアップ市場の変革〜
ピープルドットは、AI・データサイエンス分野における日本のシリコンバレーを創出し、多くの起業家を惹きつけ、絶え間なく新たなスタートアップが誕生し続ける事業創造の場を実現します。
歴史が示す通り、意欲ある人々と課題が集まる場所は、新たな事業の源泉となります。シリコンバレーがその成功例であり、その礎となったのは、創設当初まだ小規模であったスタンフォード大学の存在です。1950年代、スタンフォード大学の学長フレデリック・ターマン(Frederick Terman)が卒業生や研究者に起業を奨励し、地域の技術産業を支援したことが、現在のコンピューターやインターネットの革新を導きました。
私たちピープルドットは、日本における「起業」の概念を刷新します。市場ニーズに応えるだけでなく、「こんなサービスがあったらいい」「こんなプロダクトがあったら面白い」といった、誰もが持つ初期衝動やひらめきを引き出し、それを形にする挑戦の場を提供します。失敗を前向きに捉え、何度でも挑戦する。その挑戦の積み重ねこそが、やがて社会に大きな変革をもたらすと信じています。私たちは、そんな挑戦が生まれ続ける世界を実現します。
実現に向けた取り組み 〜AI & Data Science Entrepreneur Station 始動〜
日本でDXやAIが注目される以前の2017年に、データサイエンス・ビジネススクール「データミックス(datamix)」を創業して以来、私たちは日本のビジネスシーンにおけるデータサイエンス教育の先駆者としての役割を果たしてきました。多くの教育機関がエンジニアやプログラマー向けの技術教育に焦点を当てる中、私たちはデータサイエンスの普及とビジネス現場での活用を見据え、受講生のビジネス経験を活かすことができるビジネスとデータサイエンスを高度に融合させた独自の教育プログラムを提供してきました。その結果、業界や職種を問わず、ビジネスの現場で即戦力となるデータ人材へと成長し、多くの卒業生がDXの最前線で活躍しています。
しかし、私たちは卒業生の多くが様々なアイデアや情熱を持ちながらも、それらを具体的な形にできずに悩みを抱えていることに気づきました。この課題を解決するため、私たちは卒業生のコミュニティの活動をより一層強化し、彼らの「課題意識」や「課題解決の意欲」を基に、コミュニティの集合知を活用して多様なアイデアを検証し、それを社会に実装していくプラットフォーム「AI & データサイエンス・アントレプレナー・ステーション」を推進してまいります。
<活動指針>
・身近な半径5メートルの課題から社会的な問題に至るまで、幅広く課題を発見し、社会に実装する
・卒業生が抱える課題感やアイデアを検証し、具体的な形にして社会へ発信する
・個人ではなく、チームとして仲間と切磋琢磨しながら、課題解決を実現する
<参加者>
・プロブレムオーナー:具体的な解決したい課題やアイデアを持つ人
・サポーター:プロブレムオーナーと協力してアイデアを形にする支援を行う人
・ファシリテーター:チームの活動推進をサポートする役割を担う人
<支援体制>
活動に必要な資金(活動費、Minimum Viable Product(MVP)制作費、モック製作費など)は、一定の基準に基づき提供
<参加者のメリット>
・シリコンバレー流の起業経験を積むことができる
・事業開発やプロダクト開発の実践的な経験を得られる
・AIやデータサイエンスの知見を実際のプロジェクトで活用する機会を得る
・多様なプロフェッショナルとのネットワークを構築できる