ストレス耐性トレーニングアプリケーション
生成AI・機械学習エンジニア育成講座卒業(AGマネジメント株式会社/コンサルタント業/経営者)
どのようなお仕事をされているのでしょうか?
1985年から39年間、オリックス株式会社にて法人金融営業、デリバティブ、M&A、BPR、店舗開発、プロ野球球団営業、メガバンクとの生命保険事業提携、オープンイノベーションの推進などを担当しました。2023年9月に早期退社し、翌年5月にDXコンサルティング会社を設立しました。
データサイエンスを学ぼうと思ったきっかけは何でしょうか?
オリックスグループでの業務の中で、統計学的手法を用いた分析・戦略立案を経験したこと。加えて、スタートアップ企業とのオープンイノベーションを検討する中で、データサイエンスの重要性と将来性を実感したのが契機となりました。
複数あるデータサイエンス教育サービスの中でデータミックスを選択されたのはなぜですか?
デロイトトーマツ・ベンチャーサポート主催の『モーニングピッチ』で堅田社長のプレゼンを聞き、その後の会話を通じて信頼性を実感したことが決め手となりました。
データミックスのスクール形式への印象はいかがでしたか?
講師陣は実務経験が豊富で、かつ理論的な裏付けも充実しており、納得感のある授業が展開されていました。また、コーディングなどに関するサポート力もすばらしかったです。
予習や復習も必要になったと思いますが、どのように時間を使われたのですか?
データサイエンティスト育成講座では土曜日に受講しており、毎回、同じ週の火曜日の授業動画が配信されたら、それを早送りで予習。講義後の日・月・火の3日間で、集中して復習に勤しみました。
生成AI機械学習エンジニア育成講座では週1回の開講だったため事前動画がなく、テキストを直前3日間で予習し、授業翌日から3日間かけて復習。このサイクルを7カ月(本来9ヶ月の講座ですが、データサイエンティスト育成講座の卒業生は一部ステップが免除されるため)継続しました。
卒業課題ではどんなテーマに取り組みましたか?
アドバンスDay6の課題『大喜利』にヒントを得て、『ストレス耐性トレーニング アプリケーション(WEBアプリ)』を制作しました。このアプリは、写真や動画を貼り付けると嫌悪感を抱くコメントが自動生成され、それに耐えながら相手を思わず笑わせるユーモアコメントを考え入力すると、それに著名人(5名)が評価コメントを返すモデルです。
世の中に散見される対立の多くは、ファーストタッチのコミュニケーション不足から生じると考えています。そこにしなやかなユーモアセンスを加えることで相互の齟齬を回避し、さらにそのレジリエンスなユーモア力を鍛えることで世の中の対立を減らせるのではと考え、このモデルの開発に至りました。技術的には、Image-to-Text, LLMを軸にモデルを構築し、Dockerで仮想環境整備、GCPを用いてクラウド化しました。LLMとの連携ではプロンプトエンジニアリングを試行錯誤しながら進めました。苦労の連続ではありましたが、その分達成感もひとしおでした。
7ヶ月間の受講を終えられて、どのような成果を感じましたか?
データサイエンティスト育成講座の開始時点ですでに62歳。正直なところITリテラシーも低く、テキストのコード実行やデータのアップロードもできず、ましてやPython, SQLについては全く分からないレベルでした。最初はChatGPTに丸投げすることもありましたが、大事な部分は自力でコードを作成し、それをChatGPTに〇△×で評価してもらう方法を採用しました。
また、生成AI機械学習エンジニア育成講座では、未経験だった線形代数を、参考書を繰り返し読み、ノートに演習を書くことで克服することができました。その結果、自然言語処理の基礎であるコサイン類似度の理解が進み、なんとかLLMにたどり着け、さらにはクラウド化にまで挑戦することができました。受講開始時には想像もできなかった成果です。
スクールで学んだことは、実務でどのように活かされているのでしょうか?
DXコンサルタント業を推進するにあたり、必須の知識・経験を得ることができました。しかし、まだまだ学ぶことが山積で、同窓生の皆様やピープルドットの皆様と一緒にさらなる学習を継続していきたいと思います。
率直に、多額の受講料と、多くの時間を投資して受講をする決意をされたきっかけやモチベーションは何だったのでしょうか?
永年の勤続の終盤に差し掛かり、徐々にビジネスシーンでエキサイティングな場面が減少していました。自分のこれまでに培った経験・知識・パッションを活かしきれていないと感じる中で、DXスタートアップ企業との交流を通じてデータサイエンスの存在を認識しました。
『データサイエンスの知識を習得できれば、自分の経験をさらに昇華できるのではないか』と思う一方で、能力的ハードルの高さに逡巡もしました。しかし、「危ぶむより一歩踏み出すべし」という闘争心が勝り、早期退社と受講を決断しました。
これからの受講を検討している人に一言お願いします。
受講時の予習・復習はとても大変でしたが、修了時に自分の目線が変わっていることに気づき、挑戦してよかったと感じました。この経験のお陰で、さらに新たなものへ挑む勇気と度胸がチャージできました。ぜひ頑張ってください。