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データサイエンティスト育成コース:加藤芳樹様・史葉様

#データサイエンススクール 本講座
加藤芳樹様・史葉様

気象予報士から気象データアナリストへ

Q.もともと気象予報士として会社勤めされていたところから、今は「気象データアナリスト」としてご夫婦でお仕事をされていると伺いました。現在やっていることを教えてください。

史葉様:
直近は夫婦ともに航空会社でフライトオペレーション業務に就いていましたが、データミックスへの入学を決めて会社を辞めました。
現在は、気象予報士としての経験と、データミックスで学んだデータサイエンスをかけあわせて仕事をしています。

芳樹様:
最初は太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの発電予測に取り組みました。

史葉様:
現在進行しているお仕事だと、NHK様のフェージング*解析・予測です。
大気の状態によって、電波の異常伝搬が発生することがあり、この問題解決に向けて取り組んでいます。

*フェージング:携帯電話などの無線通信において、電波の受信レベルが変動する現象のこと

芳樹様:
大気の状態によってアンテナで受信する電波の強さが変動します。
変動が大きいと技術スタッフが対応作業する必要があり、事前に予測したいという課題があります。
電波の強さの変動は、気象によるものなので、気象データをAIに解析させることで予測するというプロジェクトです。

アナログなやり方で進む仕事への危機感。時流が背中押し

Q.会社を辞めてからの受講とのことですが、なぜ現職を退いてまでデータサイエンスを学ぼうと決断されたのでしょうか?

史葉様:
2015年にはじめて「データサイエンティスト」という単語を耳にしましたが、その当時やってた自分の分析仕事と、同様に分析をするデータサイエンティストの仕事とでは「何が違うのだろう?」と思っていました。その後、転職した会社はシステム化が遅れており、手作業の紙仕事が多くありました。生産性が叫ばれる時代に「貴重な時間を手作業の仕事に費やすのはまずい!」と焦りを感じていた頃、堅田さんのインタビュー記事を拝見し、データミックスの存在、データサイエンティストになるための勉強ができる場があることを知りました。私が「この学校行きたい!」と夫に言ったら、賛成してくれました。

芳樹様:
その頃、気象業界でもAlやビッグデータ活用が注目されてきていました。この時流に先に乗ったほうが絶対いいだろうと考え、データミックスの門を叩きました。

気象予測にデータサイエンスをいかせるように

Q.通ってみてどうでしたか?

史葉様:
私は、授業についていくのに苦労しました。データサイエンスの世界って、最終的なゴールに辿り着くまでにたくさんの体系化されたステップがあるから、よく混乱していました。たくさんの勉強をして、卒業発表(インテグレーションステップ)で、電力の市場価格予測Alをどうにか作ることができました。

芳樹様:
気象会社「ウェザーニューズ」時代に取り組んでいた内容に関して、データサイエンスを使って予測精度を上げることができました。それが卒業発表の成田空港霧予測につながりました。スキルアップできたのはもちろん大きなメリットですし、学ぶ前と比べることで成長の度合いを実感することができ、手応えがあってより面白いなと感じました。

できることの幅が広がった。気象予報士としての実務経験があるから応用しやすい

Q.データサイエンティスト育成コースを修了して感じることは?

史葉様:
シンプルに、できることのレベルが上がりました。例えば、再生可能エネルギー発電予測を構築するのに、以前までは扱えなかった高度な機械学習やディープラーニングでのアプローチも提案できるようになりました。
また、私たちは、気象会社での予報実務経験を通して得られた気象データの本質的な理解と課題に対する気象データの最適な活用法や応用法のアイデアがあります。それがデータサイエンティスト育成講座で学んだからこそ最大限に活かせている、課題を解くための選択肢を多く持つことができる。この実感は間違いなくあります。気象予報士は、気象に関する知見や気象データの理解をデータサイエンスと掛け合わせることで、天気を予報する役割に留まらない新しい価値を生み出せると思います。

私たち受講生が理解するまで時間をかけて対応する講師陣

Q.データミックスを選んでよかったと思うところは?

芳樹様:
講義内容について少しでも引っかかる部分があれば、理解できるまで何度でも講師に質問していました。30分ほど質問を繰り返してやっと理解して家に帰った日もあったのを覚えています。また、補講をやってくれた時に講師が分厚い資料を用意してくれていたこともありました。受講生のために、理解するまで付き合ってくれたり、事前にたくさんの用意をしてくれたりしたのは、心強かったですし、講師の「理解させよう」という熱意を感じることができました。

天気予報をするだけではない!企業に利益をもたらす気象データアナリストを気象予報士のロールモデルのひとつに。

Q.今後の展望はありますか?

芳樹様:
気象予報士の活躍の場をつくっていきたいです。そう思ったときに、データサイエンスと気象の掛け合わせはとても有効な道だと思っています。
例えば、気象に関する課題を持つ会社が、気象会社のサービスを受けるか気象予報士を雇って解決を図ろうとしても、その課題の規模によっては費用対効果を得にくいことがあるかもしれません。
私たちのようなフリーの気象データアナリストなら、プロジェクト単位で身軽に気象課題解決に取り組めます。プロジェクトが終了したら、別の企業の気象プロジェクトに参画して、、、、
といった具合に、さまざまなニーズに臨機応変に動きながら成果を出していくことができたらいいなと思っています。

史葉様:
まずは、クライアントの売り上げ向上やコスト削減に貢献した成功事例をたくさん作りたいです。
「気象データアナリストは企業に利益をもたらしてくれる」という認知を積み上げていくことで、気象予報士のニーズ増大や、新たな価値の創出につなげていければと思っています。「日本企業の生産性向上に気象データアナリストあり」と言われるくらいになれればいいですね。
また、企業に利益をもたらしてくれる「顧問気象予報士」という新たな役割を先導できたらいいなと思います。

気象予報士という元々のキャリアとデータサイエンスを掛け合わせてご活躍されている加藤ご夫妻。
お二人には、当社が2021年10月に開講する、気象庁認定の「気象データアナリスト養成講座」の教材開発にご助力いただきました。
気象データアナリスト養成講座は、「気象」「データサイエンス」「ビジネス」について学ぶことができる教育プログラムです。
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