働きながらリスキリングするには?メリットや注意点を解説

キャリアアップ

2023.11.29

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現在、政府のリスキリング支援が強化されていることもあり、多くの社会人が働きながらリスキリングを始めています。
近年、AI技術が急速に進化し、多くの企業でDXが推進されるようになり、企業の業務の内容や求められるスキルは大きく変わりつつあります。このような変化に対応するためにも、社会人がリスキリングをする重要性が高まっています。しかし、仕事をしながら、リスキリングのための学習に取り組むのは難しいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、リスキリングの概要、働きながらリスキリングするメリットや注意点などについて解説します。

1.リスキリングとは

リスキリングとは、IT技術の進化やビジネスモデルの変化に対応できるよう新しい知識やスキルを習得することです。

 

以前は、学生時代に学んだことが定年まで通用しました。社会人になってから新しい知識やスキルを学ばなくても、仕事がなくなる心配はなかったのです。

しかし、現在は、第四次産業革命の時代で、さまざまなデジタル技術が急速なスピードで開発されています。特に、2010年代以降のAI技術の進化は目覚ましく、生活のあらゆる場面でAIが活用されるようになりつつあります。この2010年代以降のAIの発展は「第3次AIブーム」と呼ばれ、高精度の画像認識機能や、文章生成機能のあるAIが多く誕生しました。最近では、ChatGPTやMidjourneyなどの生成AIの名称を目にする機会も増えています。

 

そのような中、多くの企業がDXを推進するようになりました。DXとは、ビッグデータやIoT、AIなどの最新テクノロジーを導入することで、業務の効率化を図ることです。このDXを円滑に推進するために、多くの企業が、従業員のリスキリングを推奨しています。ITツールの使い方、データ分析手法、AI技術を従業員に身につけてもらうことで、生産性の向上や競争力の強化を図れるからです。

参考記事:リスキリングとは・何を学ぶべきか具体的な事例を交えて解説

2.働きながらリスキリングするメリット

働きながらリスキリングに取り組む主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。

 

(1)安定した収入を維持しながら学習できる

 

働きながらリスキリングするメリットの一つは、安定した収入を維持しながら学習できることです。

リスキリングは、教材を購入したり、講座を受講したりするための費用がかかります。また、リスキリングの成果が反映されるようになるには時間がかかります。そのため、リスキリング中も安定した収入がないと、継続的に学び続けることは難しいでしょう。働きながらリスキリングすることで、経済的な理由により学習ができなくなるリスクを抑えられます。

 

(2)学習した内容を現職で活用できる

 

働きながらリスキリングをすると、学習した内容を現在担当している業務に応用できます。

リスキリングした内容を実際に仕事で活用することは、知識の定着を図ることにつながります。また、実際に仕事に活用した結果をさらに深く学ぶことで、より実践的なスキルが身につくかもしれません。

 

(3)キャリアの幅や選択肢が広がる

 

リスキリングによって新しいスキルを身につけると、高度なスキルを持つ人材としてご自身の市場価値が上がります。その結果、多くの企業から求められるようになり、キャリアの幅や選択肢が広がります。

スカウト機能のある転職サービスに登録すれば、好条件の求人に出会えるかもしれません。また、現在勤務している職場でも評価されて昇進する可能性があります。

また、リスキリングを通して、今までにない自分の強みが発見できることもあるでしょう。そうすれば、その強みを活かせるキャリアが新たに選択肢として加えられるようになります。

3.働きながらリスキリングするデメリット

働きながらリスキリングする主なデメリットとして以下の2点が挙げられます。

 

(1)プライベートの時間が削られる

 

仕事と学習の両立は、プライベートの時間を大きく削ります。

フルタイムで仕事をしていると、平日はなかなか学習時間を確保できません。そのため、学習時間は休日に確保することになります。そうすると、休日に友人と遊びに行ったり、買い物に出かけたりする時間が少なくなります。そのため、少ない時間でも十分リフレッシュできるような工夫をすることが重要です。

 

(2)まとまった勉強時間を確保するのが難しい

 

働きながらリスキリングすると、仕事がある日は、まとまった勉強時間を確保しづらいです。また、休日も用事や家事などがあり、時間を確保できないこともあるでしょう。

まとまった勉強時間を確保するのが難しい分、スキマ時間の有効活用や余裕のある学習計画を立てることが不可欠です。

4.働きながらリスキリングを成功させるコツ

働きながらリスキリングを成功させるコツをいくつか紹介します。

 

(1)明確な目標を設定する

 

リスキリングを始める前に、自分が何を学びたいのか、どのようなスキルを習得したいのかを明確に設定しましょう。これにより、学習の方向性が明確になり、効率的に学習を進められます。

例えば、「購入した教材をすべて読む」、「リスキリングのための講座を修了する」など、明確な目標を設定するとよいでしょう。

 

(2)計画を立てて進捗管理する

 

リスキリングの学習計画を立て、定期的に計画を振り返り、進捗管理をしましょう。

働きながらリスキリングすると、まとまった時間を確保するのが難しく、リスキリングの期間が長くなります。そのため、計画を立てて進捗管理することで、現在どこまで進んでいるのかを適切に把握することが大切です。

 

(3)モチベーションを維持するための工夫をする

 

長い学習期間の途中で挫折しないためには、モチベーションを維持することが重要です。

モチベーションを維持するための方法としては、学習の成果をSNSで共有する、友人や同僚と学習の進捗を共有するなどが考えられます。また、定期的に小さな目標を定め、目標を達成するごとに自分へのご褒美を設定してもよいでしょう。

 

(4)体系的に学習できる講座を活用する

 

リスキリングの際は、講座を活用すると体系的に学習できます。

独学でのリスキリングは不可能ではないですが、独学で高度なスキルや専門知識を身に付けるのは難しいケースも多いです。効率的な学習、モチベーションの維持、充実した学習サポート、協力し合える仲間づくりなどの観点から、講座を受講することをおすすめします。

講座を受講すると高額な受講費がかかりますが、受講費を払うことで、「高額なお金を無駄にしたくない」という思いから、最後まで受講できるという心理的な効果も期待できます。

5.働きながらリスキリングする際の注意点

働きながらリスキリングする際は以下の点に注意しましょう。

 

(1)無理な計画を立てない

 

リスキリングの学習計画を立てる際には、現実的な目標を設定し、無理なく続けられる計画を立てましょう。

働きながらリスキリングする場合、学習に使える時間は限られています。また、仕事で疲れてしまう日もあるでしょう。そのため、1日の学習予定をぎっしり詰めても多くの場合、うまくいきません。学習計画は余白の部分も用意して、余裕のある計画を立てましょう。

 

(2)計画通りにいかなくても途中で諦めない

 

学習は必ずしも計画通りに進むわけではありません。計画通りに進まなくても途中で諦めないことが大切です。

働きながらリスキリングをする場合、短期間に集中して学習することが難しいため、学習時間は長期にわたります。その分、計画性は重要ですが、学習が計画通りに進まないことはよくあることです。計画通りに実行できなくても、確実に学習は進んでいます。計画通りに進まなかったときは、計画を見直して学習を進めましょう。

 

(3)ストレス解消のための時間をとる

 

学習と仕事の両立はストレスがたまりやすいため、ストレス解消をすることも大切です。

例えば、勉強の合間にコーヒーとスイーツで休憩することはストレスの緩和につながるでしょう。また、たまには1日オフの日を作って、外出してリフレッシュしてもよいでしょう。

 

(4)睡眠時間を確保する

 

学習の効率を上げるためには、十分な睡眠が必要です。質の良い睡眠をとることで、学習の効果を最大限に引き出せます。

学習時間を増やすために、睡眠時間を削ろうと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、睡眠時間を削ると、次の日の学習効率が下がる可能性があります。睡眠時間を十分確保した上で、学習時間を確保するようにしましょう。

6.社会人のリスキリングに役立つ教育訓練給付制度

社会人のリスキリングに役立つ教育訓練給付制度について説明します。

 

(1)教育訓練給付制度の概要

 

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出典:

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

 

教育訓練給付制度は、厚生労働省が実施している、社会人が新しいスキルを習得するための講座やトレーニングを受講する際の経費を支援する制度です。この制度を利用することで、教育訓練の費用の一部が給付されます。

教育訓練給付制度の対象となる講座は、以下の3段階に分けられます。

・専門実践教育訓練:労働者の中長期的なキャリア形成に資する教育訓練

・特定一般教育訓練:労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成に資する教育訓練

・一般教育訓練:雇用の安定・就職の促進に資する教育訓練

参考記事:リスキリングの補助金制度・個人向けの給付金も紹介

 

(2)給付金の対象となる講座

 

上記の3段階の中でも、中長期的なキャリア形成のための専門実践教育訓練はリスキリングに役立ちます。特におすすめなのは第四次産業革命スキル習得講座 (Re スキル講座)です。

第四次産業革命スキル習得講座は、将来の成長が強く見込まれるITやデータを中心とした分野で高度なスキルを習得できる専門的・実践的な教育訓練講座として経済産業大臣に認定された講座です。

参考URL:Reスキル講座とは?給付金の条件・講座一覧を紹介

 

例えば、データミックスのデータサイエンティスト育成講座は、DX推進の中核的な役割を担うスペシャリストとして多くの企業が求めているデータサイエンティストになるための基礎力と実践的なスキルを約7ヶ月で習得できる講座です。

ビジネスの現場で役立つ思考力と課題解決力を養うことを目的とした本格的な講座なので、卒業後すぐにデータサイエンティストとして活躍できます。データミックスのデータサイエンティスト育成講座について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

参考URL:データミックスのデータサイエンティスト育成講座

まとめ

この記事では、リスキリングの概要、働きながらリスキリングするメリットや注意点などについて解説しました。

 

リスキリングは、現代の急速に変化するビジネス環境に対応するための重要なステップです。働きながらリスキリングすることで、現職でのパフォーマンスの向上や、キャリアの選択肢を広げることが可能です。

 

「リスキリングするなら、需要の高いスキルを効率良く身に付けたい」という方は、第四次産業革命スキル習得講座 (Re スキル講座)の受講を検討してみてはいかがでしょうか。Re スキル講座は、将来性が期待できる分野で高度なスキルを習得できる専門的・実践的な教育訓練講座として認められているので、効率的にリスキリングを進められます。また、Re スキル講座は、教育訓練給付制度の対象となる専門実践教育訓練の一つなので、条件を満たせば受講料の最大70%が支給されます。

 

データミックスでは、初学者や文系出身の方でもデータサイエンティストに必要な知識やスキルを体系的に学習できるデータサイエンティスト育成講座を提供しています。

Re スキル講座として認定されている本格的な講座で、ビジネスの課題を解決するための思考力と課題解決力を養うことを重視しているため、ビジネスの現場で役立つ実践的なスキルを効率良く習得できます。

オンラインで受けられる無料の個別相談も実施していますので、「カリキュラムの詳細を知りたい」「講座を受講してみたいけれど、ついていけるか不安」という方もぜひお気軽にお申し込みください。

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