データサイエンティストになるためには? 必要なスキルや学習方法を解説
データサイエンティストとは、データを分析してビジネスに役…
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データサイエンティスト
2024.03.01
データサイエンティストとは、データを収集・分析し、これまでのやり方では解決できなかった課題をデータに基づいて解決に導く職種・役割です。データの収集や分析を通じて得られた最適解を意志決定者に提供してサポートを行ったり、企業に対して売り上げ改善や業務効率化の提案を行ったりします。また、DX推進をサポートすることもあります。一般企業に所属するデータサイエンティストは、企業の研究開発部門、コンサルティング部門で業務を行うケースが多いです。
データサイエンティストの業務の流れをざっくりまとめると以下になります。
①目的の明確化:データ分析の目的やゴールを明確にする
②要件定義:データ分析の範囲や方法、期限や予算などを定義する
③データ収集・加工:データ分析に必要なデータを収集し、分析しやすい形に加工する
④データ分析・解析:統計的な手法や機械学習などを用いてデータを分析し、解釈や可視化を行う
⑤評価と改善:データ分析の結果を評価し、改善点や次のアクションを考える
設計、開発、テストなどの工程がないので、一般的なエンジニアとは業務内容が異なります。ウェブマーケターなどの業務に近いといえますが、データサイエンティストは、データ分析技術を用いて膨大なデータを扱えるため、そのスキルを広い職種や業界に展開できるようになります。
先述した通り、データサイエンティストに必須の資格はありません。資格がなくてもデータサイエンティスト職に就くことは可能です。データサイエンティストにとって最も重要なのは、実務スキルと経験です。
とはいえ、資格取得にもメリットはあります。データサイエンティストが関連する資格を取得することは、資格取得を通じて知識を身につけることに加えて、資格取得によりスキルと知識の証明になります。また、資格取得を目指すことで、学習のモチベーションを高めることができます。資格試験には出題範囲や合格基準が明確に定められているため、効率的に学習することができます。
資格取得にはメリットがありますが、資格に頼りすぎることは良くありません。IT業界では、資格よりも実践的なスキルが重視される傾向があります。資格という固定化した価値よりも、時代や社会の激しい変化の中で、考え方や方法論を常にアップデートしていける情報力や柔軟性が求められる点に注意が必要です。
データミックス社では、データサイエンティスト育成講座など、学問的な知識に偏らず、データサイエンスの実践的なスキルや知識を扱う講座を用意しています。受講された方が、社会に出て即戦力として活躍できることや、これまでの知見にデータサイエンスのスキルを掛け合わせることで確実にスキルアップしていただくことを目的と考えています。
データサイエンティストにおすすめの資格として考えられるのは、まず国家資格です。DX推進が国策として定められている以上、その価値が今後下がることは考えにくいでしょう。
難易度は高いですが、普遍的に評価される資格を取得したいのであれば、国家資格を優先することをおすすめします。
参考:デジタル庁『デジタル社会の実現に向けた重点計画』
それでは具体的におすすめの資格を見ていきましょう。
基本情報技術者試験は、データサイエンティストに限らず、IT業界の登竜門的な国家資格で、IPA(情報処理推進機構)が実施しています。
ITに関する基礎知識が幅広く出題されますので、IT業界に入ったばかりの人や、これから入ろうという人に広くおすすめできる資格です。
基本情報技術者試験だけで大きなアピールになるわけではありませんが、続く応用情報技術者試験、データベーススペシャリスト試験へ道筋をつける意味でも重要な位置づけとなります。
公式HP:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置する資格試験です。
IT関連の知識に自信がある人であれば、基本情報技術者試験を飛ばして応用情報技術者試験を受けるのもひとつの選択肢です。
基本情報技術者試験がIT関連の知識を幅広く問うのに対し、応用情報技術者試験は特定の分野に特化して掘り下げた内容が出題されます。自分の得意な分野を選択する方式になっています。
基本情報技術者試験の合格率は約21~41%、応用情報技術者試験の合格率は約18~24%で、難易度としては比較的平易といえます。
公式HP:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験
データベーススペシャリスト試験は、応用情報技術者試験のさらに上位に位置する資格試験です。
データベース構築を行うことの多いデータサイエンティストとして是非とも取得しておきたい資格のひとつと言えますが、合格率が20%以下の難易度の高い試験としても知られ、一定の実務経験を積んだ上で受験することをおすすめします。
応用情報技術者試験に合格することで午前の一問一答式の選択問題が免除となりますので、データベーススペシャリスト試験の負担を減らすためにも、事前に応用情報技術者試験に合格しておくと良いでしょう。
データベーススペシャリスト試験と横並びで複数のスペシャリスト試験があります。
・ITストラテジスト試験
・システムアーキテクト試験
・プロジェクトマネージャ試験
・ネットワークスペシャリスト試験
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・ITサービスマネージャ試験
・システム監査技術者試験
上記のスペシャリスト試験もIT業界で高い評価を得ていますが、データサイエンティストとしてはデータベーススペシャリスト試験がベストということになるでしょう。
公式HP:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:データベーススペシャリスト試験
データ分析実務スキル検定(CBAS)は、データサイエンスに特化した数少ない資格試験のひとつとなります。
CBASにはPM級とCitizen級の2種類があります。
PM(プロジェクトマネージャー)級では、ビジネス側が身につけておくべきデータサイエンススキル、IT知識などが問われ、円滑なコミュニケーションを通して全社横断的なデータ活用の推進を実現できる人材を評価します。
Citizen(データサイエンティスト)級は、現場の社員がデータによる仮説検証やデータハンドリングから分析までをExcelを駆使して行うことができるかどうかを問う検定です。
どちらも具体的な実務スキルを問う資格試験で、合格者は即戦力としての活躍が見込まれる点に特長があります。
公式HP:CBAS データ分析実務スキル検定
統計検定®は、統計学の知識と応用力を評価する資格試験です。
データサイエンティストにとって重要なスキルとされる分析力は、統計学の知識をどれだけ有しているか、それを応用できるかが物を言います。
統計検定®には4級、3級、2級、準1級、1級の5段階があり、データサイエンティストに求められるレベルは準1級相当とされています。
大学などで統計学を学んだ人であれば準一級は挑戦しやすい資格ですが、基礎知識がないと苦戦するでしょう。準一級の受験には2級に合格している必要があるため、いずれにしても2級以下の資格からチャレンジすることになります。
データサイエンティストが資格を取得することで、知識やスキルの証明になります。
ただし、繰り返し述べてきましたが、データサイエンティストとして実務で真価を発揮するには、より実践的な知識やスキルを習得していく必要があります。
データミックスでは、初学者や文系出身の方でもデータサイエンティストに必要な知識やスキルを体系的に学習できるデータサイエンティスト育成講座を提供しています。
Re スキル講座として認定されている本格的な講座で、ビジネスの課題を解決するための思考力と課題解決力を養うことを重視しているため、ビジネスの現場で役立つ実践的なスキルを習得できます。
オンラインで受けられる無料の個別相談も実施していますので、「カリキュラムの詳細を知りたい」「講座を受講してみたいけれど、ついていけるか不安」という方もぜひお気軽にお申し込みください。
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