データサイエンスを学べるスクールの選び方・社会人が注意すべきポイントは?

データサイエンティスト

2023.12.01

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近年、データの利活用に関する技術が急速に発展する中、データサイエンスの重要性は増しています。データサイエンスの専門的な知識やスキルを学ぶことで、ビジネスや社会の課題を解決し、新しい価値を生み出す力を養うことができます。ご自身が担当する業務の課題を解決する手段としてデータサイエンスの重要性に気づき、本格的に学習を始める社会人も増えています。
しかし、データサイエンスを学べるスクールや講座は数多く存在するため、どれを選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事ではデータサイエンススクールや講座の種類や選び方、社会人が教育機関や講座を選ぶ際に注意すべきポイントなどについて解説します。

1.データサイエンスとは

データサイエンスは、大量のデータから価値のある知見を引き出す手法で、現代社会において重要性が高まっています。それに伴い、データサイエンスの専門的なスキルを持つデータサイエンティストは多くの企業や組織から必要とされています。その需要に対して、十分なスキルを持つ人材が不足しているのが現状です。

 

内閣府が2019年に公表した「AI戦略2019」では、全国民が「数理・データサイエンス・AI」の学びを受けることの重要性が強調されました。この指針に基づき、2022年度から高校の「情報I」は必修化され、さらに大学や高等専門学校においてもデータサイエンス教育が重視されています。

参考URL:AI戦略 2019(内閣府公式サイト)

2.データサイエンスを学習できるスクールや講座の種類

データサイエンスを学べる代表的なスクールや講座の種類を紹介します。

 

(1)大学

 

大学におけるデータサイエンス教育は、専門知識の習得に重点を置きつつも、学位取得を目的とした幅広い学問を学べるという特徴があります。専門的な研究を進めることで、学士から修士、博士への学位を目指すことも可能です。

 

文部科学省が推進する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」は、教育品質の向上を目的とした制度です。この制度の中では、「リテラシーレベル」という基準が設けられ、学生の理解や関心を深める取り組みが進められています。

 

①大学で学ぶメリット

大学でデータサイエンスを学ぶことのメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

・最前線の知識や研究を学べる

・教授や専門家から直接指導を受けられる

・図書館やラボなど、質の高い学習環境

・他の学部や専攻の講義も受講可能

・多角的な視点や幅広い知識の習得

・多様な背景を持つ学生や教員との交流を通じて、将来的なキャリアや研究活動で役立つ人脈構築

 

②大学で学ぶデメリット

一方、大学教育には、以下のようなデメリットともあります。

・授業料や関連費用で高額な学費がかかり、経済的な重荷となる可能性がある

・長期間の通学が必要

・フルタイムの就業との両立は不可能な場合が多い

・実際の職場で必要とされるスキル習得より理論中心のカリキュラムが組まれている場合が多い

 

大学教育は深い理論や研究を追求する人やデータサイエンスにおける長期キャリアを目指す人に適しているといえるでしょう。

参考記事:データサイエンティストを養成する大学は?データサイエンスを学べる大学を紹介

 

(2)オンライン講座

 

オンライン講座を活用してデータサイエンスを基礎から学習することも可能です。オンライン講座には、場所や時間の制約を受けずに学べるという特徴があります。初心者から上級者まで、さまざまなレベルに合わせたコースが提供されていて、自分のペースで学習を進められます。

オンライン講座の中には、無料で受講できる講座もあります。例えば、総務省統計局では、社会人のためのデータサイエンス入門などの講座を無料で提供しています。

参考URL:データサイエンス・オンライン講座(総務省公式サイト)

 

①オンライン講座で学ぶメリット

オンライン講座でデータサイエンスを学ぶことのメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

・自分の都合に合わせて、柔軟な学習スケジュールで学習が可能

・比較的手頃な価格で受講できる

・多様なコースを選択できる

 

②オンライン講座で学ぶデメリット

一方、オンライン講座には、以下のようなデメリットもあります。

・講師や他の受講生との直接的な交流が生まれにくい

・学習の進行管理やモチベーションの維持が難しい

・実践的な学習ができないため実務レベルのスキルの習得は難しい

 

オンライン講座は、忙しい日々を送る中で自分のペースで学べるというメリットがありますが、実務レベルのスキルを習得するのは難しいでしょう。

 

(3)通学講座

 

通学講座は、対面での学習を通じて、実務レベルのスキル習得や実践的な知識を深める学習方法です。

講師や他の受講生と直接コミュニケーションを取りながら、実習や演習を通じて学びます。

経済産業省は社会人のリスキリング促進のために第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)認定制度を設けており、データサイエンティストを育成する講座の中にもReスキル講座として認定されている講座が複数存在します。

参考URL:第四次産業革命スキル習得講座認定制度(経済産業省

 

例えば、データミックスのデータサイエンティスト育成講座は、データサイエンスを基礎から体系的に学習し、データサイエンティストとして活躍できる実践的なスキルを約7ヶ月で習得できる講座です。

データサイエンスの専門知識を習得するだけではなく、ビジネスの現場で役立つ思考力と課題解決力を養うことを目的とした本格的な講座なので、卒業後すぐにデータサイエンティストとして活躍できます。データミックスのデータサイエンティスト育成講座について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

参考URL:データミックスのデータサイエンティスト育成講座

 

①通学講座で学ぶメリット

通学講座でデータサイエンスを学ぶことのメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

・同じ目的を持つ人々とのリアルな交流による長期的な関係の構築

・実践的なプロジェクト演習を通じて、理論だけでなく実務で通用するスキルを習得できる

・効率的に専門知識を深め、短時間で学習成果を実感できる

 

②通学講座で学ぶデメリット

一方、通学講座には、以下のようなデメリットもあります。

・通学時間や交通費用が必要

・決められた日程での出席が必要

・オンライン講座と比較して、学費が高い傾向にある

 

通学講座は、企業などでデータサイエンティストと活躍できるレベルの実践的なスキルを習得したい人や、効率的に高度な知識とスキルを身につけたい人に適しています。

3.社会人がデータサイエンススクール(講座)を選ぶ際の注意点

社会人がデータサイエンスを学ぶ場としてスクールや講座を選ぶ際に注意すべき点について説明します。

 

(1)自分の目的に合うか確認する

 

データサイエンスの分野は多岐にわたり、それぞれの分野に特化したカリキュラムを提供しているスクールもあります。

そのため、データサイエンスを学習するための教育機関を選ぶ際は、ご自身の目的を明確にした上で、目的に合う教育機関を選ぶことが大切です。

社会人の場合、ビジネスの現場でデータサイエンスを活用してデータサイエンティストとして活躍することを目的としているケースが多いでしょう。そのような場合は、実践的なスキルを身に付けられるデータサイエンティスト育成講座を選ぶことをおすすめします。

参考記事:データサイエンティスト育成講座の選び方・講座選びで失敗しないための注意点は?

 

(2)受講料

 

教育機関を選ぶ際は、受講料を確認することも大切です。受講料は教育機関や講座の種類によって、大きくことなります。

ただし、受講料だけを比較して教育機関を選ばないように注意しましょう。受講料が安い講座の中には、基本的な内容しか網羅されていない場合も多いです。特に、データサイエンティストを目指したい場合は、講座の内容を重視して選ぶことが大切です。

第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)として認定されているデータサイエンティスト育成講座なら、条件を満たせば専門実践教育訓練給付金として受講費用の50%~70%の給付を受けることが可能です。雇用保険に加入している社会人は条件を満たすことが多いので、条件を満たすか確認した上で、専門実践教育訓練給付金を活用しましょう。

参考記事:Reスキル講座とは?給付金の条件・講座一覧を紹介

 

(4)受講期間

 

データサイエンススクールの受講期間は教育機関や講座の種類によってさまざまです。大学に入学して学ぶ場合は、一般的に卒業までに4年かかりますが、短期集中型の講座なら半年程度で、実務レベルのスキルを身に付けることも可能です。

どちらが向いているのかは、人それぞれの目的や生活スタイルなどによって異なります。短期集中型の講座は、限られた期間でデータサイエンスの専門知識やスキルを網羅的に学ぶことができるので、時間に余裕がない社会人や、短期間で実務的なスキルを習得してキャリアアップを目指す方に向いているといえるでしょう。

 

(5)講師の経歴

 

データサイエンススクールを選ぶ際には、講師陣の経歴も必ず確認しましょう。

実力のある講師陣が揃っているスクールで学ぶことは、高いレベルの知識やスキルを身につける近道となるでしょう。実務経歴を豊富に持つ講師は、実践的なアドバイスや事例を交えながら授業を行います。そのため、より実践的なスキルを学ぶことができます。

4.データサイエンススクールを選定する手順

データサイエンススクールを選定する手順を紹介します。

 

(1)候補を絞り、カリキュラムの内容を確認する

 

まずは上記の5つのポイントを踏まえて、候補となる教育機関や講座を選びましょう。

いくつか候補を選定したら、それぞれの公式サイトやパンフレットなどで、カリキュラムの内容を確認してください。

カリキュラムの内容を確認する際は、学んだ知識を応用して取り組むプロジェクト演習などが含まれているかもチェックしてください。専門的な知識やスキルをインプットするだけではなく、演習などに取り組んでアウトプットすることにより、応用力や実践的なスキルを養うことができます。

 

(2)質問事項を洗い出す

 

公式サイトやパンフレットでカリキュラムの内容を確認した際、疑問に感じたことや、より詳しい内容を知りたいと思った点などを洗い出して、質問リストを作成しましょう。

また、カリキュラムの内容に関する質問のほかに、講座受講中のサポート体制や、修了後の就職支援なども質問の項目に含めておくとよいでしょう。

 

(3)説明会に参加する

 

質問リストを作成したら、説明会に参加して、実際に質問をしてみましょう。説明会が開催されていない場合は、公式サイトなどから問い合わせてみてください。

説明会に参加することで、スタッフとの対話を通じて、公式サイトやパンフレットでは得られない情報を得ることができます。自分に合う講座を選ぶためにも、積極的に情報収集することが大切です。

まとめ

この記事ではデータサイエンススクールや講座の種類や選び方、社会人が教育機関や講座を選ぶ際に注意すべきポイントなどについて解説しました。

 

自分の目標やニーズに合う教育機関や講座を選ぶためにも、説明会に参加するなど、積極的に情報収集を行いましょう。

 

データミックスでは、初学者や文系出身の方でもデータサイエンティストに必要な知識やスキルを体系的に学習できるデータサイエンティスト育成講座を提供しています。

データサイエンティスト育成講座は、受講料の最大70%が支給される専門実践教育訓練の指定講座として認定されている本格的な講座で、ビジネスの現場で役立つ実践的なスキルを習得できます。

オンラインで受けられる無料の個別相談も実施していますので、「カリキュラムの詳細を知りたい」「講座を受講してみたいけれど、ついていけるか不安」という方もぜひお気軽にお申し込みください。

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