データサイエンティスト育成講座の選び方・講座選びで失敗しないための注意点は?

データサイエンティスト

2023.06.27

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近年、ビックデータの活用に取り組む企業の増加に伴い、ビックデータを有効活用してビジネスの課題を解決するスキルを持つデータサイエンティストの需要が増加しています。 これからデータサイエンティストを目指すために講座の受講を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 この記事では、データサイエンティストを目指したいという方に向けて、データサイエンティスト育成講座の選び方について詳しく解説します。

1.データサイエンティスト育成講座とは

データサイエンティスト育成講座(養成講座)とはどのような講座なのでしょうか。また、データサイエンスの学習ができる講座とはどのような違いがあるのでしょうか。

 

(1)データサイエンティストの育成を目的とした講座

 

データサイエンティスト育成講座は、データサイエンティストとして活躍できる人材の育成を目的とした講座です。

講座では、主に以下のような知識やスキルを学ぶことができます。

 

・データサイエンスの基礎

・統計学の基礎

・機械学習の基礎

・Pythonの基本的なプログラミング

・Pythonを用いたデータ分析

・ビジネスの課題を解決するための応用方法

 

このように、データサイエンティストとして活躍するために必要な幅広い知識とスキルを体系的に学び、ビジネスの現場で役立つ実践的なスキルを習得することを目指しています。

 

(2)データサイエンスの学習ができる講座との違い

 

最近は、さまざまな団体や企業がデータサイエンスの学習のための講座を開講しています。総務省も、統計学を基礎から学べるデータサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス入門」を提供しています。

参考URL:データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス入門」

https://gacco.org/stat-japan/

 

上記のような講座は、統計学やデータ分析の基礎を学習するための講座です。データサイエンティスト育成講座と違い、実務に役立つ実践的なスキルは習得できない可能性が高いので注意しましょう。

両者の違いは講座名だけでは判断が難しい場合もあるので、講座の内容をしっかり確認した上で適切に判断しましょう。

2.データサイエンティスト育成講座を選ぶポイント

データサイエンティスト育成講座を選ぶ際のポイントは以下の3点です。

 

・自分のレベルに合う講座を選ぶ

・目的を明確にし、目的に合う講座を選ぶ

・無理なく通える講座を選ぶ

 

それぞれの内容について具体的に説明します。

 

(1)自分のレベルに合う講座を選ぶ

 

まず、自分のレベルに合った講座を選ぶことが重要です。データサイエンティスト育成講座の中には、数学を基礎から学びたい人を対象にしたものや、基本的な数学の素養はあるけどプログラミングの経験がない人を対象にしたものなど、さまざまなレベル向けの講座があります。

自分は現在、何を理解していて、どのような知識やスキルを習得したいのかをしっかり整理した上で自分のレベルに合う講座を選ぶことが大切です。

 

(2)目的を明確にし、目的に合う講座を選ぶ

 

目的を明確にすることで、その目的に適した講座を選ぶことができます。例えば、以下のような目的が考えられます。

 

・データサイエンス全般に関する基礎知識を体系的に学びたい

・データサイエンティストとしてビジネスの現場で活躍できる実践的なスキルを習得して転職したい

・趣味でPythonのプログラミングをしたい

 

それぞれの目的によって適した講座も変わってくるので、自分が最終的にどうなりたいかを意識して講座を選びましょう

 

(3)無理なく通える講座を選ぶ

 

無理なく通える講座を選ぶことも大切です。

通学が必要な場合は立地や交通アクセスを考慮して、通いやすい場所かどうか確認しましょう。

オンライン講座の場合は、ご自身のスケジュールに合うかどうかを確認してください。オンライン講座の場合、アーカイブ視聴ができるかどうかも大切なポイントです。アーカイブ視聴ができれば、好きな時間に好きな場所で学習できるので便利です。アーカイブ視聴ができない場合は、振替受講などの制度があるか確認しましょう。

3.データサイエンティスト育成講座を選ぶ際の確認事項

データサイエンティスト育成講座を選ぶ際は、以下の5点を確認しましょう。

 

・習得できる知識とスキルの内容

・サポート体制の充実度

・転職・就職サポートの有無

・専門実践教育訓練給付金の適用の有無

・受講期間

 

それぞれの内容について具体的に説明します

 

(1)習得できる知識とスキルの内容

 

講座を受講することにより習得できる知識とスキルの内容は必ず確認しておきましょう。

データサイエンティスト育成講座の内容は、統計学の基礎から勉強できるもの、Pythonの使い方が中心のもの、機械学習の実装方法を重点的に学べるものなど講座によってさまざまです。

自分の現在のスキルレベルに合うか、習得できる知識やスキルが自分の目的や将来のキャリアプランと合致しているかという観点から確認することが大切です。

 

(2)サポート体制の充実度

 

講座のサポート体制も重要なポイントです。データサイエンスを基礎から学ぶ場合は、講師にいつでも直接質問できる講座の方が学習をスムーズに進められるでしょう。逆に、ある程度素養がある方なら、サポート体制はあまり充実してはいないけど、受講料の安い講座を選ぶという選択肢もあります。

サポート体制も講座によりさまざまなので、自分がどの程度のサポートを必要とするかを考えて受講する講座を決めてください。

 

(3)転職・就職サポートの有無

 

データサイエンティスト育成講座の受講を検討している方の中には、転職や就職を希望している方も多いでしょう。その場合は、転職や就職のサポートの有無も確認しておくことが大切です。

データサイエンティスト育成講座の中には、受講生の転職や就職を手厚くサポートしている講座もあります。「講座を受講した後はデータサイエンティストとして新しい職場で活躍したい」という方は、転職・就職のサポートの有無やその内容についてしっかり確認しておきましょう。

 

(4)専門実践教育訓練給付金の適用の有無

 

専門実践教育訓練給付金は、厚生労働省が労働者の中長期的なキャリアアップを支援するために創設した制度です。

 

データサイエンティスト育成講座の中には、専門実践教育訓練給付金の制度の対象になっているものがあります。この制度を活用することで、講座の費用の50%~70%を国に負担してもらえます。データサイエンティスト育成講座の多くは、高額な受講料がかかります。専門実践教育訓練給付金を受けられる場合は積極的に活用し、キャリアアップを目指してください。

 

専門実践教育訓練給付金を受けるためには条件が設けられていて、以下のいずれかに該当していなければなりません。

 

・雇用保険の被保険者(在職者)

・雇用保険の被保険者であった方(離職者)

 

他にも細かい条件があるので、詳しく知りたい方は政府広報オンライン内の以下のページで確認してください。

参考URL:教育訓練給付制度があなたのキャリアアップを支援します(政府広報オンライン)

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201408/1.html

 

(5)受講期間

 

データサイエンティスト育成講座の受講期間は1カ月から半年以上と講座によってさまざまです。

仕事をしながら受講する場合や、データサイエンスを基礎からしっかり学びたい場合は、受講期間が長めの講座を選ぶとよいでしょう。

また、短い期間で集中してデータサイエンスを学びたい方は短期集中講座を選ぶとよいでしょう。ただし、受講期間が短い講座は、学習できる内容が限られている可能性があるので注意が必要です。受講期間だけではなくカリキュラムの内容も含めて確認しましょう。

4.失敗しないためのデータサイエンティスト育成講座の選び方

データサイエンティスト育成講座の選択に失敗しないためには、以下の手順を踏むことをおすすめします。

 

・カリキュラムの内容を確認する

・卒業生の声を確認する

・個別相談などで疑問点を質問する

 

それぞれについて詳しく説明します。

 

(1)カリキュラムの内容を確認する

 

まず、講座のカリキュラムの内容をしっかり確認しましょう。データサイエンスに関する基本的な知識やスキルが網羅されているか、また実践的なプロジェクトが含まれているかなどをチェックすることが重要です。

基本的な知識とスキルを体系的に学んだ上で実践的な課題に取り組めるようなカリキュラムが組まれていると、ビジネスの現場で使える実践的なスキルを習得することが可能です。実践的な課題に取り組むことで、基礎知識が定着しやすくなるという効果も期待できます。

 

また、カリキュラムの内容が自分にとって簡単すぎないか、または難しすぎないかという観点でチェックすることも大切です。

例えば、統計学の素養があるのに、統計学の基礎から学ぶ講座を受けてしまうと講座の最初は退屈してしまいます。また、その分の受講料も無駄になってしまいます。逆に、プログラミングの経験がないのに、いきなり機械学習の実装から始まる講座を受講してしまうと理解できずに挫折してしまうかもしれません。

 

(2)卒業生の声を確認する

 

次に、その講座を実際に受講した卒業生の声を確認しましょう。卒業生の声は、講座の公式サイトなどで公開されていることが多いです。

卒業生のリアルな声は、その講座を受講者視点から判断する材料になります。

その講座を受講してどのような知識やスキルを習得できたのか、受講中はどのようなことが大変だったのか、どのような環境で学べたのかなど、参考になる点は多いでしょう。

 

(3)個別相談などで疑問点を質問する

 

カリキュラムの内容や卒業生の声を確認する中で「これは具体的にどういうことなのだろう?」「自分の場合はどうなのだろう?」などと疑問に思うこともあるでしょう。そのような疑問はメモに残しておき、受講の申し込みをする前に質問しましょう。

個別相談や説明会などを実施している講座も多いので、積極的に活用してください。

 

データサイエンティスト育成講座の多くは受講料が高額です。受講してから「期待していたものと違う」と後悔しないように、疑問に思うことや不安な点は遠慮せずに質問して解消しておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、これからデータサイエンティストを目指したいという方に向けて、データサイエンティスト育成講座の選び方について解説しました。

 

データサイエンティストへの道のりは平坦なものではありません。統計学やデータサイエンスに関する基本的な知識やプログラミングスキルを習得するだけではなく、それらの知識とスキルを実務に応用する力を身につける必要があります。そのため、データサイエンティストとして活躍したいなら「ビジネスに応用できる実践的なスキルを習得できるか」という観点で講座を選ぶことが求められます。

 

データミックスでは、データサイエンティストに必要な基礎知識を体系的に学べるだけではなく、分析手法を駆使してビジネスの課題を解決するための思考力を持つデータサイエンティストの育成を目指す本格的なデータサイエンティスト育成講座を提供しています。

オンラインで受けられる無料の個別相談も実施していますので、「将来、データサイエンティストとして活躍したい」「データサイエンスを基礎からしっかり学習したい」という方はぜひお気軽にお申し込みください。

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