データサイエンティストを養成する大学は?データサイエンスを学べる大学を紹介

データサイエンティスト

2023.09.13

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現在、AIの急速な発展に伴い、データサイエンスの需要が高まっています。そのような中、データサイエンス学部を新設するなど、データサイエンスに力を入れる大学が急増しています。
将来、データサイエンティストになることを目指していて、データサイエンスを学べる大学を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、データサイエンス学部を設置している大学やデータサイエンスを学習できる環境整備を強化している大学などを紹介します。

1.データサイエンスを学べる国立大学

2016年、文部科学省は「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校を選定しました。選定された大学は以下の6校です。

 

・北海道大学
・東京大学
・滋賀大学
・京都大学
・大阪大学
・九州大学

 

これらの拠点校には、データサイエンスの専門教員が配属されており、データサイエンスを学べる環境が整っています。

それぞれの大学について詳しくみていきましょう。

参考:文部科学省 「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校の選定について

 

(1)北海道大学

 

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出典:https://www.mdsc.hokudai.ac.jp/curriculum/base/

 

北海道大学は、「数理・データサイエンス教育研究センター」を設置し、データサイエンス・AI教育を実施しています。

文理を問わず、学部では「一般教育プログラム」や「専門教育プログラム」を実施しており、データサイエンスやAIの理解に必要な統計学や数学、データ分析方法などを学べます。経済学、心理学、化学など、データサイエンスと相性の良い分野の授業もプログラムに組み込まれていることが特徴です。

プログラムでこれらの基礎力を習得した後、さらに勉強したい人は、大学院で、実践教育による展開力や社会課題の解決のためのデザイン力を養うことが可能です。

 

(2)東京大学

 

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出典:http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/overview.html

 

東京大学では、学部後期課程や大学院の学生向けに学部横断型プログラム「数理・データサイエンス教育プログラム」を実施しています。このプログラムでは、文理を問わず、データサイエンス分野の170科目の中から好きな科目を選択して受講できます。

東京大学では、「数理・データサイエンス教育プログラム」に限らず、教養学部前期課程、後期課程含めて数理・データサイエンス系の科目が多数開講されていて、全ての学生が柔軟に授業を履修できます。

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出典:http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/mds-guide/index.html

 

東京大学では2016年から大学院生向けのデータサイエンティスト養成講座も開講しています。この講座では、データサイエンスの基礎知識だけでなく、民間の企業とも連携を行い、実際に現場で使用されているデータを分析することでビジネスへの応用力を鍛えることが可能です。

 

(3)滋賀大学

 

滋賀大学は、2017年に日本で初めてデータサイエンス学部を新設した大学です。滋賀大学の現在の学長の竹村彰通氏はデータサイエンスの第一人者で大学内のデータサイエンス教育に力を入れています。他にもデータサイエンス学部にはデータサイエンス分野で大きな業績のある先生が集まっており、学ぶ環境としては申し分がないといえるでしょう。

 

滋賀大学は大学院にもデータサイエンス学科があります。データサイエンス学科は社会人からの人気が高く、2023年には入学者50人中20人が派遣社会人枠で入学しています。


参考 https://www.shiga-u.ac.jp/admission/application_pass/exam_result_past/

 

(4)京都大学

 

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出典:https://ds.k.kyoto-u.ac.jp/introduction/objective/

 

京都大学では、「データ科学イノベーション教育研究センター」を設置して、リテラシーレベルから応用レベルまでのデータサイエンス・AI教育を幅広く推進しています。

 

研究センターでは、定期的にデータサイエンススクールも開講されており、毎回異なるトピックの講義を受けられます。研究センターが実施している「京都大学データサイエンス講座」の講義は、学生に限らず誰でも自由にZoomによるライブ配信やオンデマンド配信で視聴できます。

 

(5)大阪大学

 

大阪大学には、「数理・データ科学教育研究センター」が設置されていて、データ科学教育のプログラムを実施しています。研究センターの教育は学部生向けの2つのユニットと大学院生向けの3つの部門に分かれています。

 

学部生向けのユニット(高度教養教育)は「数理科学ユニット」と「データ科学ユニット」に分かれており、それぞれ少人数のアクティブラーニングで、数理・データ科学の高度教育と実践を行います。

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出典:https://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/structure/mmds/program.php

 

一方、大学院生向けの部門(副プログラム)は、「金融・保険部門」「モデリング部門」「データ科学部門」の3つで構成されており、それぞれの分野のスペシャリストの育成が行われています。

 

(6)九州大学

 

九州大学は、2017年10月に「数理・データサイエンス教育研究センター」を新設し、大学内だけではなく九州地方全体のデータサイエンス教育を推進しています。

 

九州大学では、「低年次データサイエンス教育」として「リテラシーレベル」および「応用基礎レベル」の両プログラムを実施しています。

「リテラシーレベル」のプログラムは、2018年度より全学で実施されており、「情報科学」「データサイエンス序論」「サイバーセキュリティ基礎論」の3科目で構成されています。

 

また、「応用基礎レベル」のプログラムは、2021年度より全学で実施されており、「情報科学」「データサイエンス序論」「プログラミング演習」の3科目で構成されています。

2.データサイエンス学部がある市立大学

データサイエンスに力を入れているのは国立大学だけではありません。以下の市立大学には、データサイエンス学部が設置されています。

 

・横浜市立大学

・名古屋市立大学

・下関市立大学

 

市立大学のデータサイエンス学部は、それぞれの地域の企業や官公庁と連携した教育を行っていることが特徴です。

 

(1)横浜市立大学

 

横浜市立大学は2018年にデータサイエンス学部を新設しました。

 

横浜市立大学のデータサイエンス学部では、文理融合型の教育を行い、地元の企業や官公庁などとも連携して、現場での実践的な学びを取り入れています。また、世界で活躍できるデータサイエンティストの育成を目指して、国際水準の英語力の習得に力を入れています。

 

また、2020年には大学院にもデータサイエンス学科を新設し、「データサイエンス専攻」「ヘルスデータサイエンス専攻」の2つのコースから選んで学習できます。データサイエンス学科では「超スマート社会」を担う高度なデータサイエンス人材を養成しています。

 

(2)名古屋市立大学

 

名古屋市立大学は、2023年4月にデータサイエンス学部を新設しました。

履修科目はIT系、ビジネス系、医療系に分かれており、データサイエンスの基礎だけでなくデータサイエンスの応用の学習をすることもできます。

 

(3)下関市立大学

 

下関市立大学は、2024年4月にデータサイエンス学部を新設する予定です。

データサイエンス学部では、1、2年次にデータサイエンスの基礎を学んだ後、それらを利用してビジネスデータサイエンス、及びヘルスデータサイエンスを学習できるようになる予定です。

3.データサイエンス学部がある私立大学

私立大学でもデータサイエンス学部の新設が進んでいます。データサイエンス学部を設置している私立大学として以下の4つの大学を紹介します。

 

・武蔵野大学

・立正大学

・京都女子大学

・大阪成蹊大学

 

(1)武蔵野大学

 

武蔵野大学は、2019年4月にデータサイエンス学部を新設しました。

武蔵野大学のデータサイエンス学部では、データサイエンティストに必要な創造力、イノベーション力、エンジニアリング力を備え、実際の現場に応用できる人材の育成を目標にしています。そのために、「AIクリエーションコース」「ソーシャルイノベーションコース」「AIアルゴリズムデザインコース」の3つからメインとサブの2つのコースを選択し、学びを深められるようになっています。

 

(2)立正大学

 

立正大学は、2021年4月にデータサイエンス学部を新設しました。

専門基礎、教養レベルのデータサイエンスから発展や演習科目まで幅広く開講されています。

2年次以降は、以下の2つに分けられます。

・理系向けの『データサイエンス科目群』

・文系や文理融合を学びたい学生向けの『価値創造科目群』

 

(3)京都女子大学

 

京都女子大学のデータサイエンス学部は、2023年4月に新設されたばかりの新しい学部で、「統計学」「社会科学」「情報学」の3つの分野を組み合わせた文理融合型の教育を行っています。

女子大であるため、女性参画の推進も目標にしており、まだ女性が少ないデータサイエンスの分野に多くの女性が携われることを目標にしています。

 

(4)大阪成蹊大学

 

大阪成蹊大学では、2023年4月にデータサイエンス学部を新設しました。

データサイエンス学部では、データサイエンスを実践的に学ぶ「未来クリエーションプロジェクト」を実施しており、1年次からドローンや自走ロボットを使った実際の分析を学べます。

教員一人あたりの学生数が4.7人と少なく、質の高い少人数教育も特徴です。

4.データサイエンス学部の新設ラッシュの理由

日本では2017年の滋賀大学を皮切りにデータサイエンス学部が続々と新設されてきました。このような動きの背景には主に2つの理由があります。

 

・AI人材の不足

・大学の学生数の確保

 

それぞれの項目を具体的にみていきましょう。

 

(1)AI人材の不足

 

現在の日本では、AI人材の不足が問題になっています。経済産業省が公開している「AI人材育成の取組」によると、AI/IT人材の不足は現状約17万人で2030年には約79万人にも上ると試算されています。

 

このAI人材の不足を解決するために、大学でデータサイエンスを学べる環境作りが積極的に行われています。その環境作りの一環としてデータサイエンス学部が急増しているのです。

 

参考:経済産業省「AI人材育成の取組」

 

(2)大学の学生数の確保

 

現在、日本では少子化が進んでおり、大学に入学する生徒数も減少しています。そのため、大学では生徒数の確保が大きな問題となっており、大学間で生徒の奪い合いが起きています。

 

この状況において、データサイエンス学部の設立は、大学の魅力を高める重要な手段となっています。データサイエンス学部の設立は、大学が最新の技術と知識を提供していることを示し、多くの学生を引きつけられるからです。また、データサイエンスは現在、AI人材の不足の解決策の一つとなり得る分野であり、学生にとっても魅力的な選択肢となっています。

 

加えて、データサイエンス学部の卒業生は、専門的な知識とスキルを身につけることで、幅広い就職先から今後の進路を決められます。これにより、大学は学生に対する魅力をさらに高め、教育機関としての競争力を強化できます。

 

これらの理由から、データサイエンス学部の設立は、大学の魅力を高め、少子化が進む中で学生を確保するための有効な戦略といえるでしょう。

5.大学卒業後の進路は?

データサイエンスを学んだ学生の進路はIT系、金融系、製造業、コンサルティング会社など幅広いです。現在、幅広い業種で高度なデータ分析ができる人材は重宝されるからです。また、英語でコミュニケーションできるデータサイエンティストは世界中で仕事をすることが可能です。

 

一方で、さらに高度なデータサイエンスを学ぶために大学院に進学する人もいらっしゃいます。大学院でより高度なデータサイエンスを学ぶことで、より高度なスキルを持つデータサイエンティストを目指せます。

まとめ

この記事では、データサイエンス学部を設置している大学やデータサイエンスを学習できる環境整備を強化している大学などを紹介しました。

 

現在、データサイエンスを学べる大学は国公立、私立問わず数多くあり、その数は今後も増えていくことでしょう。本気でデータサイエンスを学びたい方はデータサイエンス学部のある大学を受験してみてはいかがでしょうか。

 

社会人でデータサイエンティストを目指したい人は、データサイエンティスト育成講座の受講を検討してもよいでしょう。

 

データミックスでは、初学者や文系出身の方でもデータサイエンティストに必要な知識やスキルを体系的に学習できるデータサイエンティスト育成講座を提供しています。

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