データサイエンティストになるためには? 必要なスキルや学習方法を解説
データサイエンティストとは、データを分析してビジネスに役…
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2023.10.13
リスキリングとは、IT技術の進化やビジネスモデルの変化に対応できるよう、新たなスキルや知識を習得することです。
リクルートワークス研究所が公開している資料では、以下のように定義されています。
“新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応して価値を創造し続けるために、必要なスキルを獲得する/させること |
現代の急速なテクノロジーの進歩や社会の変化により、リスキリングは重要性を増しています。
実際にリスキリングに取り組んでいる人はどれくらいいるのでしょうか。
人材紹介会社大手の株式会社ビズリーチが、2023年2月に実施した「リスキリングに関する取り組みについて」という調査結果をもとに見ていきましょう。
参考:リスキリングに関する取り組みについて(株式会社ビズリーチ)
30代以上のビズリーチ会員を対象とした上記の調査では、48.2%がリスキリングに「個人で取り組んでいる」と回答したとのことです。「勤め先、個人の両方で取り組んでいる」(11.0%)、「勤め先を通じて取り組んでいる」(8.4%)と合わせると、約7割が、現在リスキリングに取り組んでいるという結果でした。
個人でリスキリングに取り組む人は、前回2021年10月に同様の調査を実施した時よりも増えているそうです。
同調査の、「ご自身のスキルについて、将来的に新たなスキルを身につける必要があると感じますか」という問いに対しては、95.0%が必要性を感じていると回答したとのことです。
新たなスキルを身につける必要があると思う理由は、以下の3つが上位を占めていました。
・仕事の幅を広げるために、継続的にスキルアップしたいから(68.0%)
・自身の希少性を向上させ、市場価値を上げたいから(55.2%)
・中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから(38.6%)
30代は「中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから」という回答が61.2%と他の世代よりも多く、若い世代の方が今後のキャリアについて不安を感じていることがわかります。
リスキリングで得られる主なメリットを3つ紹介します。
労働市場は常に変化しており、技術の進歩や経済の変動などによって求められるスキルや職種が変わってきます。特に、近年はAIの進化により、多くの職業がAIに代替されるのではないかと懸念されています。
リスキリングに取り組むことにより、AIに代替される可能性が低い新たなスキルを身に付けることができます。AIを活用するためのスキルの習得、デジタルスキルの向上など、ご自身の専門分野に合わせたスキルを磨くことで、労働市場の変化に適応できるようになります。
リスキリングは、ご自身のキャリアの可能性を広げることにもつながります。時代の変化に合わせて需要の高まる分野や、ご自身の興味や潜在的な能力に合わせた分野を選んで、リスキリングに取り組むことで、新たな職種を目指すことも可能です。例えば、IT業界やデジタルマーケティングなど、新たな分野への転職やキャリアチェンジを実現できる可能性もあります。
リスキリングは、既存のスキルを向上させることにも役立ちます。ご自身の専門分野でさらに高度な知識やスキルを習得することで、ご自身の労働市場における競争力を高めることができます。また、新たなスキルを習得することで、雇用の安定性を確保することも可能です。現在所属している企業や組織内で役立つスキルを身に付けることにより、昇進につながることもあるでしょう。
リスキリングには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。具体的なデメリットについて説明します。
リスキリングでは、多くの場合、新たな分野で活躍できる人材になるための専門的なスキルを習得することになります。そのようなスキルを短時間で習得するのは難しく、膨大な時間がかかることを想定しておく必要があるでしょう。
仕事を続けながらリスキリングに取り組む場合は、学習するための時間を確保するための工夫が必要になるでしょう。また、リスキリングに集中して取り組む期間は、ご自身の趣味などのために自由に使える時間が減ることを覚悟しなければならないかもしれません。
リスキリングのために専門的な知識やスキルを習得できる講座は、受講費用が高額な場合も多いです。現在、政府がリスキリングを推進しているため、経済産業大臣が認定する第四次産業革命スキル習得講座 (Re スキル講座)を受講した場合は、一定の条件を満たせば専門実践教育訓練給付金として受講料の最大70%が支給されます。しかし、制度を利用できた場合でも受講料の一部は自己負担が必要です。
リスキリングを成功させるためのポイントを3つ紹介します。
リスキリングを始める際は、方向性を明確にすることが大切です。
まずはご自身が培ってきたスキルを棚卸しした上で、今後の方向性について検討しましょう。今まで培ってきたスキルの延長線上にある新たなスキルの習得を目指してもよいですし、今まで経験したことのない新しい分野にチャレンジするのもよいでしょう。新しい分野にチャレンジすることは、キャリアの幅やご自身の可能性を広げることにつながります。ただし、全く新しい分野にチャレンジする場合、その分野の需要や将来性だけではなく、ご自身の興味や適性と合っているかどうかも必ず確認してください。
方向性が明確になったら、リスキリングに取り組むための具体的な計画を立てましょう。
リスキリングを成功させるためには、適切な講座やプログラムを選択することも重要なポイントです。自身の目標に合わせたプログラムを慎重に選びましょう。
プログラムの候補をいくつか絞った上で、説明会や体験受講などを積極的に受けて、不安に感じる点などは質問することをおすすめします。多くの場合は仕事を続けながらリスキリングに取り組むことになるでしょう。その場合は、仕事とリスキリングのための学習を無理なく両立できるかどうか確認することが大切です。
リスキリングを成功させるためには、モチベーションを維持できる環境を整えることが非常に重要です。特に、習得のハードルが高い分野やスキルに挑戦する場合は、モチベーションを保つための工夫が欠かせません。
モチベーションを維持するためには、目標を設定することも重要です。具体的な目標を設定することで、自分の進捗状況を把握しやすくなります。
最後にリスキリングのモデルケースを3つ紹介します。
不動産業界で営業職をしていた28歳男性のAさんは、同僚がリスキリングのための講座を受講し始めたという話を聞き、自分もリスキリングに取り組みたいと思い、以前から興味があったデジタルマーケティング分野の講座を受講したいと考えました。
デジタルマーケティングの講座の中から良さそうな講座を3つピックアップして説明会に参加し、その中から体系的なカリキュラムが整備されていて転職までサポートしてくれる講座を選び、受講しました。
講座受講後は、希望していたデジタルマーケティングの職種に転職することができました。
IT業界で基幹システムのプログラマーからSE(システムエンジニア)というキャリアを構築してきた34歳男性のBさんは、AI技術が進化する中、AIを活用できるようになりたいと思うようになりました。
経済産業大臣が認定する第四次産業革命スキル習得講座 (Re スキル講座)の中から、AIエンジニア育成コースに通うことを決めました。講座受講後は、社内でPythonを使ったAIプログラミングのスキルを評価され、AIエンジニアとして活躍するようになりました。
外資系企業のマーケティング部門に勤務する37歳女性のCさんは、広告キャンペーンの企画を担当することになり、顧客の行動分析の必要性を感じ、そのためのスキルを身に付けたいと考えるようになりました。
いろいろと調べている中で、データサイエンティストという職業のことを知って興味を持ち、実践的なスキルが身に付くデータサイエンティスト育成講座を受講することを決意しました。一流の講師陣から、現場で活用できる実践的なスキルを学び、現職で専門的な分析ができるようになり、会社から高い評価を受けてマネージャー職に昇進しました。
この記事では、リスキリングの概要や必要性、具体的なモデルケースなどを紹介しました。
リスキリングの分野は多岐に渡るため、まずは将来のビジョンを見据えて、最終的な目的を明確にしましょう。
リスキリングでデータサイエンティストを目指してみたいという方は、データサイエンティスト育成講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
データミックスでは、初学者や文系出身の方でもデータサイエンティストに必要な知識やスキルを体系的に学習できるデータサイエンティスト育成講座を提供しています。
受講料の最大70%が支給される専門実践教育訓練の指定講座として認定されている本格的な講座で、ビジネスの課題を解決するための思考力と課題解決力を養うことを重視しているため、ビジネスの現場で役立つ実践的なスキルを習得できます。
オンラインで受けられる無料の個別相談も実施していますので、「カリキュラムの詳細を知りたい」「講座を受講してみたいけれど、ついていけるか不安」という方もぜひお気軽にお申し込みください。
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