データサイエンティストになるためには? 必要なスキルや学習方法を解説
データサイエンティストとは、データを分析してビジネスに役…
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データサイエンティスト
2023.08.28
データサイエンティストを募集している企業の中には、未経験者を対象としたポテンシャル採用を行っている企業も多いです。その理由として以下の3つの点が挙げられます。
・比較的新しい職種なので経験者が少ない
・データサイエンティストの需要が供給を大きく上回っている
・ポテンシャル採用も積極的に行われている
それぞれの理由について解説します。
データサイエンティストは近年のデータ量の爆発的な増加とIT技術の発展を受けて誕生した比較的新しい職種です。そのため、十分な実務経験を積んだ人材は少ないです。
また、データサイエンティストは幅広い知識とスキルが求められるため、短期間で必要な知識とスキルを身につけることは困難です。
経済産業省が推進する「DX推進スキル標準」より、データサイエンティストは以下の通り定義されています。
”DXの推進において、データを活用した 業務変革や新規ビジネスの実現に 向けて、データを収集・解析する仕組み の設計・実装・運用を担う人材 |
2022年度の調査によると、データサイエンティストの供給が不足していると感じている企業が増加傾向にあります。
独立行政法人情報処理推進機構が発表した「DX白書2023」によれば、データサイエンティストを含むDX推進人材が「不足している」と回答した企業は全体の83.5%に達しています。
「大幅に不足している」と回答した企業の割合は、前年度から19.0%増加し、全体の49.6%を占めています。
参考URL:DX白書2023(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)公式サイト)
このように、データサイエンティストの人材不足は深刻化しているので、未経験者がデータサイエンティストを目指すチャンスともいえるでしょう。
データサイエンティストの供給不足は深刻化しており、経験者で需要を満たすことは難しい状況です。そのため、将来成長が期待できる未経験者を対象としたポテンシャル採用を積極的に行う企業が増加しています。
ポテンシャル採用を実施している企業の多くは、社内の研修制度などで採用した人材をデータサイエンティストとして育成し、人材不足の解消を目指しています。
未経験者でも応募可能なデータサイエンティストの求人の具体例として以下の3社の求人の概要を紹介します。
・A社:未経験OK!データサイエンティスト(文理不問・IT研修あり)
・B社:データサイエンティスト (未経験者歓迎・年間休日120日)
・C社:未経験歓迎!データサイエンティスト(立ち上げメンバー募集)
A社では、データ分析の専門家として、社内データからビジネスの可能性を引き出し、課題解決を加速させるデータサイエンティストを募集しています。
未経験者でも安心してスキルを身につけられるよう、以下のような独自のサポート体制を用意しています。
・入社後にデータ分析や集計方法を学べるスクール研修
・独り立ち後も先輩社員が1対1でフォローするバディ制度
A社のポテンシャル採用の概要は以下の表の通りです。
仕事概要 |
データ集計・分析、データベースの構築、統計モデルの設計・構築 など |
応募条件 |
学歴不問、データ分析に興味がある方 |
雇用形態 |
正社員 |
勤務時間 |
10:00~19:00(実働8時間) |
給与例 |
年収350万円~1000万円 |
勤務地 |
東京・神奈川・千葉・埼玉・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡など |
特徴 |
転勤なし、職種未経験歓迎、業種未経験歓迎、年間休日125日 |
B社では、データ分析を用いて企業の課題解決や意思決定を支援するデータサイエンティストを募集しています。
未経験者でも自身の成長を追求できるよう、以下のようなサポート体制を提供しています。
・自己研鑽の姿勢を磨くための「自己学習」をベースとしたカリキュラム
・年間50万円の教育予算や月5000円までの書籍購入補助
・不明点があった際にすぐに相談できる先輩社員のサポート環境
B社のポテンシャル採用の概要は以下の表の通りです。
仕事概要 |
データの予測・分析・探索・可視化、業務の効率化支援など |
応募条件 |
プログラミング経験あり、数学が得意・好きな方、高専卒業以上 |
雇用形態 |
正社員 |
勤務時間 |
9:00~18:00(所定労働時間8時間/休憩60分) |
給与例 |
300万円 ~ 600万円 |
勤務地 |
東京 |
特徴 |
業界・職種未経験可、年間休日120日 |
C社では、コンサルタントやエンジニアなどと連携をとりながら、AIプロジェクトを推進しビジネス課題の解決に貢献できるデータサイエンティストを募集しています。
未経験者でもプロジェクトに自信を持って参加できるよう、以下の研修制度を用意しています。
・技術研修:クラウド研修(AWS/Azure/GCP/OpenStack)、ビッグデータ(統計解析/Python)、AIアプリケーション基礎など
・マネジメント研修:リーダーシップ、プロジェクトマネジメント、チームビルディングなど
・コンサルティング研修:クリティカルシンキング、会計、経営戦略、デザインシンキングなど
C社のポテンシャル採用の概要は以下の表の通りです。
仕事概要 |
AIのサービス企画・研究開発、データ分析からソリューション開発まで |
応募条件 |
学歴不問、プログラミング経験あり |
雇用形態 |
正社員 |
勤務時間 |
フレックスタイム制(1日の標準労働時間:8時間) |
給与例 |
年収580万~1500万円 |
勤務地 |
在宅勤務(リモートワーク) |
特徴 |
未経験歓迎、学歴不問、ベテランOK、休日120日 |
未経験者でも以下のような経験を持つ人は、データサイエンティストとして採用されやすい傾向にあります。
・データアナリストなどの関連業務の経験者
・プログラミングスキル所持者
・データ分析実務スキル検定(CBAS)等の資格所持者
・理系の大学出身者
それぞれについて説明します。
データアナリストなどの職種でデータ分析の実務経験を持つ人は、データサイエンティストとして採用されやすいです。特に、「データ分析業務経験者歓迎」と求人情報に明記されている場合は、その傾向が強いです。
PythonやRなどのプログラミングスキルを持つ人も、データサイエンティストとして採用されやすいです。
データサイエンティストの業務は、データの収集から分析、可視化を行うためにプログラミングスキルを必要とします。そのため、プログラミングスキルを持っているということは、データサイエンティストの業務に対応する能力があると判断されやすいです。データサイエンティストにとって、プログラミングスキルは不可欠なものだからです。
このように、プログラミングスキル所持者は、データサイエンティスト未経験者でも採用される可能性は高くなります。
データ分析実務スキル検定(CBAS)等の資格所持者は、データサイエンティスト未経験者でも採用される可能性が高いです。
データサイエンティストの業務に活かせる資格として、主に以下のものが挙げられます。
・統計検定
資格を所持していることにより、未経験者でも一定レベルの知識とスキルを習得していることを明確に示すことが可能です。
理系の大学出身者も、データサイエンティストとして採用されやすい傾向にあります。
理系大学では数学や統計学、プログラミングなど、データ分析に必須の知識を習得する機会が多くあります。これらの知識はデータサイエンティストの仕事に直接つながります。
理系の大学出身者は既に身につけている知識を活用し、データサイエンティストの役割に迅速に適応できる可能性が高いと考えられます。
未経験者でも応募可能なデータサイエンティストの求人情報を見つける方法として、以下のような方法があります。
・大手の転職サイトで検索する
・非公開求人を扱う転職エージェントに登録する
・就職サポート付きのデータサイエンティスト育成講座を受講する
それぞれの方法について解説します。
データサイエンティストの求人を探す最も一般的な方法は、大手転職サイトを活用することです。
大手の転職サイトには、多種多様な求人情報が掲載されていて、職種、業界、経験の有無など具体的な条件に基づいて検索できます。
詳細な求人情報や企業情報が載っているため、自己のスキルや希望とマッチした職を探すことが可能です。ただし、不特定多数の人が求人情報を閲覧できるため、競争率が高いことは覚悟しなければなりません。
参考までに、大手転職サイトの例を3つ挙げておきます。
・求人ボックス:https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/
・doda:https://doda.jp/
・Green:https://www.green-japan.com/
転職エージェントに登録してデータサイエンティストの求人を紹介してもらうという方法もあります。
転職エージェントの多くは非公開求人を扱っています。非公開求人とは、転職サイトなどに一般公開されていない求人のことです。転職エージェントが企業と求職者の間で仲介役を果たすため、適切なマッチングが期待できます。また、年収などの条件が良い求人も多いです。
参考までに、転職エージェントの例を3つ挙げておきます。
・レバテックキャリア:https://career.levtech.jp/
・Geekly:https://www.geekly.co.jp/
・リクルートエージェント:https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、レバテックキャリアやGeeklyのようにIT業界特化型ではありませんが、国内最大級の転職エージェントで、データサイエンティストの求人も多く扱っている可能性があります。
未経験からデータサイエンティストを目指す近道として、就職サポート付きのデータサイエンティスト育成講座を受講するという方法もあります。
就職サポート付きのデータサイエンティスト育成講座を受講すれば、講座で学んだことをビジネスの場で活用するチャンスを掴める可能性が高くなります。
データミックスでは、データサイエンティスト育成講座の受講生が身につけたスキルを実践する場として、データ分析の副業案件を紹介しています。副業を通して実務経験を積んでからデータサイエンティストの求人に応募することで、採用される可能性を高めることができます。
データミックスのデータサイエンティスト育成講座の詳細について知りたい方はこちらのページをご覧ください。
参考URL:データミックスのデータサイエンティスト育成講座
この記事では、未経験者でもデータサイエンティストの求人が存在する理由や具体的な求人例、採用されやすいタイプ、求人の探し方などについて解説しました。
データサイエンティストは、データを活用してビジネス価値を創出する職種であり、その重要性は近年ますます高まっています。この領域は比較的新しく、経験豊富な人材が不足しているのが現状です。未経験からチャレンジできる機会も多いので「データサイエンティストの仕事に興味がある」という方は、はじめの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
データミックスでは、初学者や文系出身の方でもデータサイエンティストに必要な知識やスキルを体系的に学習できるデータサイエンティスト育成講座を提供しています。
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