リスキリングにおすすめの分野・将来性が期待できる分野は?

キャリアアップ

2023.10.20

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近年、あらゆる業界でDXが進み、ビジネスモデルの変化が起きています。それに伴い、ビジネスパーソンに求められるスキルも日々変化しているため、変わりゆく働き方に対応するために新たなスキルを習得する「リスキリング」が注目されています。しかし、リスキリングが重要であることは何となく感じているものの、どのような分野を学べばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そのような方に向けて、リスキリングにおすすめの分野や将来性の高い分野を紹介します。

1.リスキリングとは

リスキリングとは、IT技術の進化やビジネスモデルの変化に対応するための新たなスキルや知識を習得することです。近年、DXなどの影響で働き方が目まぐるしく変わっています。それに伴い、仕事に必要なスキルが大きく変化することが予想されます。

例えば、議事録を作る作業一つをとっても、内容をまとめる作業自体はChatGPT等のAIに代替される可能性があります。そのような場合に必要とされるのは文章を要約するスキルではなく、AIの出力内容精査・AI運用の仕組み構築といった新たなスキルかもしれません。新たな働き方に対応するための学びがリスキリングなのです。

 

また、自身が望むキャリアを叶えるために必要なスキルを習得することもリスキリングといえます。例えば、データサイエンティストとしてキャリアアップまたはキャリアチェンジしたいと考えている場合は、データ分析のスキルを新たに学ぶことが考えられるでしょう。

リスキリングを通じて身につけたデータ分析スキルとこれまでの経験を掛け合わせれば、データサイエンティストとして活躍できるようになる可能性があります。働き方の変化に対応するだけでなく、自らのキャリアを切り開くためのスキル開発も立派なリスキリングです。

 

参考記事:リスキリングとは・何を学ぶべきか具体的な事例を交えて解説

2.将来性が期待できるリスキリングの分野

リスキリングの対象となる分野はさまざまですが、その中でも特に将来性が期待できる分野を紹介します。

 

(1)データ活用

 

データ活用は最も将来性が期待できる分野の一つといえるでしょう。近年、あらゆる事業分野でビッグデータを活用して事業を有利に進めようとする動きが広まっています。それに伴い、データサイエンティストやデータエンジニアといった、データを適切に扱える人材の活躍の場は広がっていくでしょう。これまでに培った知識や経験とデータ活用スキルを組み合わせれば市場価値の高い人材になれることが予想されます。

 

(2)ITプロジェクトマネジメント

 

プロジェクトマネジメントとは、品質やコスト、納期などといったプロジェクトの目的を達成するために、様々な要素を管理する活動のことをいいます。メンバーの進捗管理、リソース管理、成果物の品質保証など、具体的な業務内容は多岐にわたります。プロジェクトマネジメントのスキルはITに限らず様々な業界で必要となるものです。

近年はIT業界におけるシステム開発プロジェクトが多く行われるようになっています。しかし、プロジェクトをマネジメントできる能力を持つ人材は不足しているというのが現状です。このため、ITに特化したプロジェクトマネジメントのスキルを持つ人材は大きな注目を浴びることでしょう。スキルの習得は容易ではありませんが、それだけに将来性の高い分野の一つといえます。

 

(3)クラウド活用

 

近年、DX推進に伴ってAWSやAzureといったクラウドサービスを導入する企業が増加しています。ビッグデータを保存し、分析するための環境を構築するためです。クラウド活用に関するスキルを持つエンジニアの需要はこれからも高まっていくと予想されるため、将来性のある分野といえるでしょう。

 

(4)マーケティング

 

マーケティングとは、商品やサービスが自然に売れるようになるための仕組みを作る一連の活動を指します。「売る」ことに特化した「セールス」とは似て非なる活動です。

マーケティングの中でも、ビッグデータ等のデジタル技術を使用した「デジタルマーケティング」を推進できるスキルを持つ人材の需要が高まっています。近年、消費者はインターネット上で情報収集を行うようになっているため、それに対応したデジタルマーケティングの施策を打つことが不可欠になっています。そのためには、データ分析などの手段を用いてマーケティングを効率化・改善することが必要ですが、そのような能力や経験を有する人材は不足しているというのが現状です。

 

(5)AI活用

 

近年、さまざまな分野においてAI活用の動きが広まっています。これに伴い、AIを事業に活用する能力を持つ人材が求められ、フィールドも急激に拡大しています。AI活用に関する分野のリスキリングは将来性が大きいといえるでしょう。AI関連のスキルとして思い浮かぶのがAIを実装・運用するためのエンジニアとしての能力です。AIの理論を理解し、適切な手法を選び実装できる人材は希少性が高く、あらゆる業界で活躍できるでしょう。また、エンジニアだけでなく、AIを上手く事業に活用できる人材の需要も伸びています。

 

(6)セキュリティ

 

サイバーセキュリティに関する知識やスキルを持つ人材の需要も高まっています。多くの企業がDXを推進しているため、データを保存・活用する場面も多くなりました。しかし、それに伴って企業に対するサイバー攻撃(データの窃盗・改ざん等)の件数が急増しています。昨年、トヨタ自動車の仕入先がサイバー攻撃を受け、国内の全工場が一時生産停止したという事件は記憶に新しいでしょう。

参考URL:https://toyotatimes.jp/newscast/008.html

このような事態を防ぐため、あらゆる業界でサイバーセキュリティの知見を有する専門家が必要とされています。

3.その他のリスキリング対象となる主な分野

リスキリングの対象となる分野は上記以外にも存在します。その中から人気のある分野をいくつか紹介します。

 

(1)語学

 

語学もリスキリングの対象分野として人気があります。数ある語学の中でも特に学びたいと考えている人が多いのが英語です。

多くの大手企業はグローバルに事業を展開しているため、海外の方と仕事をする場面も多いとはずです。外資系企業であればなおさら英語を使う場面が増えるでしょう。そのような企業で働く場合は、英語力は必ず必要となります。海外の事業体と関わることの多い企業では、転職、あるいは昇進に必要な要件として「TOEIC●●点以上」などの強権を課しているケースも多く見られます。英語を学べばグローバルに活躍できる人材となり、仕事の幅も広がるでしょう。

 

英語ではなく中国語を学ぶという選択肢もあります。中国に工場を建設するなど、中国市場を重視している企業も多く見られます。それに伴い、中国語を活用する場面は増えていくでしょう。英語に比べて中国語は使える人が少ないため、中国語が話せれば、他の方々と差別化できる強力なアピールポイントとなるかもしれません。

 

(2)プログラミング

 

ビッグデータやAI活用が進む中、AIの実装やシステム開発ができるプログラミングスキルを持つ人材の需要も高まると予想されます。プログラミングに限らず、さまざまなIT系のスキルを持つ方の活躍の場は広まっていくでしょう。

 

(3)マネジメント

 

マネジメントとは、組織のリソース(ヒト・モノ・カネなど)を上手く活用し、目標の達成を目指すための活動の総称です。マネジメントスキルはどの業界・業種においても必要不可欠な汎用スキルです。プレイヤーとして優秀な方がマネージャーに抜擢されたものの、マネジメントスキルは低く、組織の成果が上がらないという事態は多くの企業で起きています。マネジメントのスキルを持っていることは転職や昇進において有利になるでしょう。各種研修や書籍で理論や手法を学び、職場で実践することによりマネジメントの能力を伸ばしましょう。

4.個人でリスキリングに取り組む際の分野選びのポイント

個人でリスキリングに取り組む際、どの分野にするか迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。分野選びに迷った場合に、注意すべきポイントについて説明します。

 

(1)将来性を考慮する

 

リスキリングの分野を選ぶ際は、将来性を考慮しましょう。リスキリングは、「今後のキャリアのために必要なスキルを得るための学び」なので、将来的に需要が伸びることが予想される分野を選ぶという視点を持つことは重要なポイントといえます。需要が伸びる分野を選ぶことは、今後のキャリアの幅や選択肢を広げることにもつながります。

 

(2)自分が苦手な分野を選ばない

 

将来性だけを重視すると、ご自身の苦手な分野を選んでしまう場合もあるので注意が必要です。「将来性が期待できる」「需要が高くて、高収入を得られそう」などという理由だけでリスキリングに取り組む分野を選ぶと、興味が持てない分野を選んでしまい途中で挫折する可能性があるからです。

リスキリングは、需要が高い分野のスキルを習得することだけを目的としたものでなく、ご自身が望む働き方を実現するための学習でもあります。ご自身の適性に合うこと、興味が持てること、長期にわたって取り組みたいことを選び、リスキリングに取り組みましょう。

まとめ

この記事では、リスキリングにおすすめの分野や、将来性が期待できる分野を紹介しました。

 

幅広い業界の企業がDXを推進している「DX時代」ともいえる今、特に注目されているのはDX推進の中核的な役割を担うデータサイエンティストという職業です。リスキリングでデータサイエンティストを目指してみたいという方は、データサイエンティスト育成講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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