リスキリングでプログラミングを学ぶメリットと注意点・おすすめの言語は?

キャリアアップ

2023.09.27

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最近は、「リスキリング」(学び直し)という言葉を耳にする機会が増え、リスキリングの必要性を感じる人が急増しているようです。
中でもプログラミングは将来性が高く、注目されている分野の一つです。
この記事では、リスキリングでプログラミングを学習するメリットや注意点、おすすめの言語などを紹介します。

1.リスキリングとは?

リスキリングとは、技術革新や働き方の変化に対応するため、新たなスキル・知識を身に付けることです。

 

近年では、企業のDX推進によって、従業員が新たな業務や職種に順応できるよう、教育や研修を行う機会が増えています。

 

リスキリングの推進は、内閣府が掲げる経済対策として「新しい資本主義の加速により日本経済を再生するための4つの柱」の内、第3の柱のなかでも提唱されています。

2.リスキリングでプログラミングを学ぶメリット

リスキリングのなかでも特に注目されているのが、プログラミングスキルです。

プログラミングを学習することで得られるメリットを5つ紹介します。

 

(1)論理的思考(ロジカルシンキング)が身につく

 

「論理的思考(ロジカルシンキング)」とは、結論に至るまでの過程を順序立てて考える力のことです。

 

プログラミングは、軽微なミスがあるだけでバグ(不具合)が発生したり、想定外の動作をしたりすることがあります。正解を導き出すためにトライ&エラーを繰り返すことで、自然に論理的な思考が身に付くでしょう。

 

論理的思考を習得することは、求める成果に応じて道筋立てて目標を設定したり、自分の考えをわかりやすく相手に伝えたりする際にも役立ちます。

 

(2)課題解決能力が向上する

 

プログラミングの学習を進めていくと、さまざまな問題にぶつかることもあります。

 

意図した通りに動かなかったり、バグが発生したりした際に解決策を何度も考えることで、課題解決能力の向上が見込めるでしょう。

 

論理的思考によりトラブルに対処できる力は、エンジニアのみならず幅広い職業で役立つはずです。

 

(3)アイディアを形にできる

 

プログラミングを習得すれば、Webサイトやアプリを自分の力で作成できます。

 

高品質なものを作るには高度な技術が求められますが、小規模なシステムの作成などは比較的簡単なプログラミングでも実装可能です。

 

「こんな機能があったら便利だな」とイメージしたものを形にすることで、業務の効率化や自動化などを実現できる可能性もあります。

 

(4)年収アップを目指せる

 

プログラミングスキルを身に付けると、本業・副業の両面で収入アップを期待できます。

 

本業では、仕事の幅が増えやすいことが理由としてあげられます。予備知識を身に付けるだけでもエンジニアとスムーズに情報共有ができたり、社内で使用しているシステムに関する理解も深まるでしょう。

 

一方、本格的にエンジニア職に挑むなら、副業で案件を獲得する道もあります。プログラミングは、在宅かつPC1台で始められるので、クラウドソーシングなどを通して臨時収入を得ることも夢ではありません。

 

(5)幅広い職務に活かせる

 

プログラミングを学習することで、エンジニア職やIT系の営業職など、幅広い職務に挑戦できます。

 

エンジニアとして活躍するなら、Webサイトやアプリの作成、社内システムの構築などに活かせるでしょう。また、エンジニアをサポートするIT系の営業などの非エンジニア職のキャリアに進むことも可能です。

 

ハードルは上がりますが、将来的にグローバルな仕事をしたい人にも最適です。プログラミング言語は世界共通で使用されているため、海外案件の受注を目指すのもよいでしょう。

3.リスキリングでプログラミングを学ぶ際の注意点

プログラミングを学習する際に知っておくべき注意点を、3つ紹介します。

 

(1)目的を明確にしてから言語を選択する

 

プログラミング言語は200種類以上あるといわれており、目的に合わせて学習する言語を選択する必要があります。

Webサイトの構築に使うのか、アプリケーション開発、ロボットやAI技術に活用するのかなど、目的を明確にしておきましょう。

 

難易度も言語によってさまざまなので、継続して学習しやすい簡単なものから選ぶのも一つの方法です。

 

(2)習得までに膨大な時間がかかる

 

プログラミングの基礎を習得するためには、大体200時間~300時間程度の時間がかかるといわれています。

 

上記の時間はあくまで目安にすぎませんが、言語の難易度によってはさらに長時間の学習が必要になるでしょう。日々コツコツと積み重ねる忍耐力が求められます。

 

また、PCでの座り作業が増えることで、視力の低下や腰・首などを痛める可能性もあります。見やすいデバイスや正しい姿勢を保ちやすい椅子を用意するなど、学ぶ環境にも配慮が必要です。

 

(3)継続できる工夫をする

 

プログラミング塾「侍エンジニア塾」を運営する株式会社侍が実施したアンケート調査によると、プログラミング学習者の約9割が挫折を経験したとの結果が出ています。

 

プログラミング初心者は、想定とは違う動きになったときやエラーが出た際に、なかなか原因を特定できないこともあります。自分一人で解決できない難問に直面すると、挫折してしまうこともあるでしょう。

 

挫折しないためには、プログラミングを学習している人たちとの交流の場に参加するなど、わからないことを気軽に質問できる環境を作ることが大切です。

 

参考URL:PR TIMES

4.おすすめのプログラミング言語

リスキリングにおすすめのプログラミング言語を10種類紹介します。

 

(1)Python

 

Pythonは、AI(人工知能)の開発やデータ分析(データサイエンス)、Webアプリケーション開発など、幅広い事業に活用できるプログラミング言語です。

Googleが使用する3大言語(Python・Java・C++)の1つで、話題の「ChatGPT」の開発でも用いられています。

文法がシンプルでコードも短く、初心者でも比較的理解しやすいのが特徴。学習者も多く、ネットなどで容易に情報を入手しやすい点も評価されています。

 

(2)Ruby

 

Rubyは、日本人のまつもとゆきひろ氏によって創作されたプログラミング言語です。

エンジニアが楽しくプログラミングすることをコンセプトにしており、シンプルでわかりやすいコードは初心者にも最適といえるでしょう。

「Ruby on Rails」というフレームワーク(開発に必要な機能を集めた枠組み)によって、効率的なWeb開発を可能にしています。

Rubyで開発されたサービスは「クックパッド」「Twitter(現在はX)」などが代表的です。

 

(3)Java

 

Javaは、多くのAndroidアプリ開発に用いられているプログラミング言語です。

幅広い分野で利用できる言語で、システム開発・Web開発・ゲーム開発などあらゆる場面で用いられています。

Googleが使用する3大言語(Python・Java・C++)の1つであり、Windows・MacなどOSに関わらず実行できるという特徴があります。

「楽天市場」などのWebサイトに加えて「MINECRAFT」など人気ゲームの開発にも使用されています。

 

(4)R言語

 

R言語は、データ分析(データサイエンス)に用いられるプログラミング言語です。

統計解析やグラフによるデータの可視化に多く活用されており、オープンソースのため無償で扱えるという特徴もあります。

Pythonと比べると、少し難易度が高く汎用性には欠けますが、専用の関数やパッケージを活用すると、短いコードで高度な統計処理を行うことが可能です。

データの分析・活用によってサービスを提供している「Facebook」「Uber」などで用いられています。

 

(5)JavaScript

 

JavaScriptは、Webサイトに動きを与えるために欠かせない言語です。

ユーザーがブラウザを開くと、ポップアップウィンドウが表示されたり、表示データを並べ替えたりとさまざまな動作を目にするでしょう。ブラウザの大抵の動作は、JavaScriptによって実現しています。

また「React Native」というフレームワークを活用することで、iOS・Android両対応のアプリを開発することも可能です。

「Netflix」やスマホアプリ版「Instagram」も、JavaScriptで作られています。

 

(6)C#

 

C#は、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。

Windows向けアプリケーションの開発に使われるというのが一般的な認識ですが、実際にはMacやiOS・AndroidといったほかのOSにも対応しています。

文法がJavaに似ているため、どちらかを学習していれば2種類の言語を扱えるようになるでしょう。

C#が用いられている代表的なサービスは「MSN」「Bing」など。Unityという開発プラットフォームを活用したものを含めると「ポケモンGo」「Shadowverse」などの人気ゲームもあげられます。

 

(7)C++

 

C++は、C言語の拡張版として開発されたプログラミング言語です。

1983年に開発されたかなり古い言語ですが、汎用性の高さや処理速度の速さ、複雑なプログラムに対応できるといったメリットがあり、現在も広く利用されています。

C++は複雑な文法を理解する必要があり、難易度は高めです。

「Chrome」や拡張機能などがC++で開発されているほか、AIやロボットなど物理的に動くものにも用いられています。

 

(8)PHP

 

PHPは、WebアプリケーションやWebサイトの開発に特化したプログラミング言語です。

文法が簡単ですぐに実行結果を確認できることから、初心者でも取り組みやすい言語といえます。

「Facebook」「ぐるなび」などに用いられているほか、Webサイトの構築・運用に使用される「WordPress」の構成にも活用されています。

一方で、スマートフォンアプリの開発などには不向きであるため、汎用性・将来性を重視するならRubyの習得も視野に入れましょう。

 

(9)Go言語

 

Go言語は、Googleが開発したプログラミング言語です。

シンプルな構文と処理速度の速さが評価されており、初心者でも習得しやすいのが特徴です。

汎用性も高く、Webサーバーの開発やスマートフォンアプリの開発など、幅広い分野で用いられています。「Gobot」というフレームワークを使用することで、ドローンやロボットなどの開発にも活用可能です。

Go言語が使われている代表的なサービスとして「YouTube」「メルカリ」などがあげられます。

 

(10)Swift

 

Swiftは、Appleが開発したiOS・Mac向けのプログラミング言語です。

2014年にオープンソースのプログラミング言語として提供を開始しており、誰でも無料で利用できます。

シンプルなコードやリアルタイムで動作が確認可能なことが特徴で、初心者でも扱いやすいといえるでしょう。

「LinkedIn」「Duolingo」などの開発で使われています。

まとめ

この記事では、リスキリングでプログラミングを学習するメリットや注意点、おすすめの言語などを紹介しました。

 

プログラミング言語は200種類以上あるため、目的を設定した上で、習得すべき言語を選ぶことが大切です。プログラミング言語を本格的に学習したい方は、講座の受講を検討してもよいでしょう。

 

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