データサイエンティストになるためには? 必要なスキルや学習方法を解説
データサイエンティストとは、データを分析してビジネスに役…
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データサイエンス
2024.08.21
スクレイピングは便利な技術ですが、使い方を間違えると問題を引き起こす可能性があります。以下の点に注意しましょう。
スクレイピングとは、Pythonというプログラミング言語を使って、Webサイトから自動的に情報を収集する方法です。例えば、ニュースサイトの最新記事タイトルを一覧で取得したり、ECサイトの商品情報を大量に集めたりすることができます。
人間が手作業で行うと何時間もかかるような作業を、プログラムを使えば数分で終わらせることができるのです。しかも、人間が行うよりも正確に情報を収集できるというメリットもあります。
スクレイピングを始める前に、まずは必要な道具を揃えましょう。
まず、Pythonをコンピュータにインストールする必要があります。Pythonの公式サイト(https://www.python.org/)からインストーラーをダウンロードし、指示に従ってインストールしてください。
pipはPythonのパッケージ管理システムで、Pythonのライブラリやパッケージを簡単にインストールするためのツールです。通常、Pythonをインストールすると自動的にpipもインストールされますが、念のため確認しておきましょう。
pipがインストールされているか確認するには、コマンドプロンプトやターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
pip –version |
このコマンドを実行して、pipのバージョン情報が表示されればインストールされています。もし表示されない場合は、以下のコマンドを使ってpipをインストールしてください。
curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py python3 get-pip.py |
次に、スクレイピングに必要な追加の道具(ライブラリと呼びます)をインストールします。コマンドプロンプトやターミナルを開き、以下のコマンドを入力してBeautiful Soup4をインストールしてください。
pip3 install requests beautifulsoup4 |
続けてrequestsをインストールします。
pip3 install requests |
最後に、プログラムを書くためのテキストエディタが必要です。初心者の方には、Visual Studio CodeやSublime Textがおすすめです。どちらも無料で利用することができるので、好みのエディタをインストールしてください。
これでスクレイピングの準備は完了です。
スクレイピングの基本的な流れは、「Webページを取得する」→「HTMLを解析する」→「必要な情報を抽出する」の3ステップです。
まず、Webページを取得するために「requests」というライブラリを使います。
テキストエディタを使用して、以下のコードをtest.pyというファイル名で保存してください。
import requests url = “https://www.python.org/” r = requests.get(url) print(r.status_code) # 200が表示されればOK print(r.text) # Webページの内容が表示されます |
上記のコードによりPythonの公式サイトのHTMLを取得することができます。
次に、取得したHTMLを解析するために「BeautifulSoup」というライブラリを使います。
from bs4 import BeautifulSoup soup = BeautifulSoup(r.content, ‘html.parser’) # Webページのタイトルを取得 title = soup.title.string print(title) # 特定の要素を取得 content = soup.find_all(‘div’, class_=’shrubbery’) for item in content: print(item.text.strip()) |
これらの基本的な操作を組み合わせることで、様々なWebサイトから情報を取得できるようになります。
上記のコードは、コマンドプロンプトやターミナルを開き、以下のコマンドを入力することで実行することができます。
python3 test.py |
では、実際にYahoo!ニュースの主要記事一覧を取得してみましょう。
テキストエディタを使用して、以下のコードをtest-2.pyというファイル名で保存してください。
import requests from bs4 import BeautifulSoup import re # アクセスするURL url = “https://www.yahoo.co.jp/” # URLにアクセスする res = requests.get(url) # res.textをBeautifulSoupで扱うための処理 soup = BeautifulSoup(res.content, “html.parser”) # href属性に特定の文字列が含まれているリンクを検索 elems = soup.find_all(‘a’, href=True) # 特定の文字列(pickup)が含まれているリンクをフィルタリング for elem in elems: href = elem[‘href’] if re.search(“news.yahoo.co.jp/pickup”, href): print(f”記事タイトル: {elem.get_text(strip=True)}”) print(f”記事URL: {href}”) print(“—–“) |
このプログラムを実行すると、Yahoo!ニュースの主要記事のタイトルとURLが一覧で表示されます。
コマンドプロンプトやターミナルを開き、以下のコマンドを入力することで実行することができます。
python3 test-2.py |
スクレイピングは便利な技術ですが、使い方を間違えると問題を引き起こす可能性があります。以下の点に注意しましょう。
スクレイピングで収集したデータは、さまざまな形で活用できます。例えば、以下のような方法が挙げられます。
データを分析して傾向やパターンを見つけることができます。たとえば、記事のタイトルから頻出するトピックやキーワードを抽出し、トレンドを把握することができます。また、データの統計分析を行い、重要な指標を把握することも可能です。
CSVファイルやExcelシートに保存したデータを使って、グラフやチャートを作成し、視覚的にわかりやすくすることができます。たとえば、時系列データを使って折れ線グラフを作成し、トレンドの変化を確認することができます。
スクレイピングを定期的に実行することで、継続的にデータを収集し、最新の情報を把握することができます。これにより、常に最新のトレンドや変化に対応することが可能になります。
収集したデータを用いて、機械学習モデルをトレーニングし、予測や分類を行うことができます。例えば、ユーザーの行動パターンを学習させて、パーソナライズされた推薦システムを構築することができます。
これらの方法を組み合わせることで、スクレイピングデータの価値を最大限に引き出し、有益な情報を得ることができます。
この記事では、Pythonを使用したスクレイピングの方法について紹介しました。今回紹介した内容はスクレイピングの基本的なものではありますが、皆さんがイメージしていたよりも簡単にスクレイピングすることができたのではないでしょうか。Pythonを使ったスクレイピングは、Webから効率的にデータを収集するとても便利な方法です。スクレイピングは非常に有用なスキルですが、同時に責任も伴います。対象サイトの利用規約を遵守し、サーバーに過度な負荷をかけないよう注意しましょう。また、収集したデータの取り扱いには十分な配慮が必要です。
Pythonスクレイピングの基本を習得したら、より複雑なプロジェクトに挑戦したり、機械学習や自然言語処理と組み合わせたりすることで、さらに可能性が広がります。Web上の膨大なデータを活用し、新たな知見を得るツールとして、Pythonを使ってスクレイピングを始めてみましょう。
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