データサイエンティスト検定とは・難易度やおすすめの参考書も紹介

データサイエンス

2024.04.01

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近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業が増える中、DX推進において重要な役割を担うデータサイエンティストという専門職が注目されています。データサイエンティストとして活躍するために、データサイエンティスト検定の受験を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 データサイエンティスト検定とは、データサイエンティストが最低限身につけておくべき知識やスキルを有することを証明する資格です。この資格を取得することで、データサイエンティストへの就職や転職を有利に進められるでしょう。 この記事では、データサイエンティスト検定の詳細な概要、他の資格との差別化ポイント、合格率や試験の難易度、そして合格に向けてのおすすめの学習資料や問題集について、具体的な情報を提供します。データサイエンティストとしてのキャリアを積み重ね、ビジネスの未来を形作る旅に出る準備をしましょう。

1.データサイエンティスト検定™︎の概要

まずは、データサイエンティスト検定とはどのような検定で、どのような知識を問われるのか説明します。

 

(1)データサイエンティスト™︎リテラシーレベル(DS検定®︎)とは

 

「データサイエンティスト検定™︎リテラシーレベル」(略称DS検定®︎)とは、一般社団法人データサインエンティスト協会が2021年から実施している検定です。

 

データサイエンティスト協会では、データサイエンティストとしてのスキルレベルを4段階に分けて定義しています。

スキルレベル レベルの目安 対応できる課題
シニア データサイエンティスト 4:業界を代表するレベル

・産業領域全体

・複合的な事業全体

フル データサイエンティスト 3:棟梁レベル ・対象組織全体
アソシエート データサイエンティスト 2:独り立ちレベル

・担当プロジェクト全体

・担当サービス全体

アシスタント データサイエンティスト 1:見習いレベル ・プロジェクトの担当テーマ

出典:https://www.datascientist.or.jp/dskentei/をもとに作表


DS検定®︎は上記4つのレベルの中で最も初歩的なレベルである「アシスタント データサイエンティスト」に相当する知識やスキルを持つことを示す資格です。

 

(2)データサイエンティスト検定™︎で問われる知識とスキル

 

出典:https://www.datascientist.or.jp/dskentei/

 

データサイエンティスト協会は、データサイエンティストに必要な知識やスキルを以下の3つに分けています。

 

ビジネス力

データサイエンス力

データエンジニアリング力

 

それぞれの内容と、DS検定でどのような知識が問われるかについて説明します。

 

①ビジネス力

ビジネス力は、「課題背景を理解した上でビジネス課題を整理し解決する力」のことです。DS検定では、データサイエンスの知識やデータエンジニアリングの技能をどのように現実の課題に応用できるかが問われます。

 

②データサイエンス力

データサイエンス力とは、「情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し使う力」のことです。DS検定では、統計学や線形代数、微分積分などの基礎数学、機械学習の仕組み、データの扱い方などの知識が問われます。

 

③データエンジニア力

「データエンジニアリング力」とは、「データサイエンスを意味のある形に使えるように実装・運用できるようにする力」のことです。DS検定®︎では、Pythonなどのプログラミングの仕組みやデータの加工方法などが問われます。

2.データサイエンスに関わる他の資格との違い

DS検定®︎以外にも、G検定、ITパスポート、統計検定などデータサイエンスに関わる資格はあります。それぞれDS検定®︎とどのような違いがあるのでしょうか。

DS検定®︎、G検定、ITパスポートの違いはデジタルリテラシー協議会がまとめているので、これをもとに説明します。

出典:デジタルリテラシー協議会公式サイト

 

(1)G検定との違い

 

G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している試験です。

G検定では、人工知能や機械学習、ディープラーニングの一般的な知識を問われます。想定受験者はジェネラリストすなわちエンジニア以外の人なので、実際にPythonなどで機械学習を実装した経験がない人も受けられます。

データリテラシー協議会は、G検定を「人工知能(A I)・ディープラーニング領域」に位置付けています。

DS ®︎検定ではデータサイエンス分野全体から幅広く出題されるのに対して、G検定では機械学習や人工知能に特化した問題が出題されます。

 

(2)ITパスポートとの違い

 

ITパスポートは、独立行政法人情報処理推進機構が実施している資格で、I T全般のリテラシーが問われます。

データリテラシー協議会は、ITパスポートを「I T・ソフトウェア領域」に位置付けています。

DS検定との違いは、DS検定がデータサイエンスに特化した知識が問われるのに対し、ITパスポートはIT全般に関する知識やリテラシーが問われます

参考:iパスとは|ITパスポート試験


(3)統計検定®︎との違い

 

統計検定®︎は、一般財団法人統計質保証推進協会が実施、一般社団法人日本統計学会が運営している試験です。

DS検定™︎ではデータサイエンスに特化した知識が問われますが、統計検定®︎では、統計学の計算問題や理論の理解度を問われます

参考:統計検定とは|統計検定

3.データサイエンティスト検定™︎の難易度と合格率

データサイエンティスト検定™︎の受験を検討している方は、データサイエンティストの難易度や合格率が気になるのではないでしょうか。

データサイエンティスト検定™︎の難易度や合格率について説明します。

 

(1)データサイエンティスト検定™︎の難易度

 

データサイエンティスト検定™︎は出題範囲が広いため、基礎的な数学を一から勉強する方にとってはやや難しい試験だといえるでしょう。ただ、前述したG検定、ITパスポート、統計検定と出題範囲が重複している部分があるので、それらの試験の勉強をしたことがある方にとっては特に難しい試験ではありません。

 

(2)データサイエンティスト検定™︎の合格率

 

データサイエンティスト検定™︎の過去の合格率は以下のとおりです。

  受験者数 合格率 合格ラインの目安
第1回(2021年9月実施) 約1400人 約66% 正答率約80%
第2回(2022年6月実施) 約2900人 約50% 正答率約80%
第3回(2022年11月実施) 約2600人 約42% 正答率約78%
第4回(2023年6月実施) 約3050人 約44% 正答率約79%
第5回(2022年6月実施) 未発表 未発表 未発表

 

第1回目の合格率は60%を超えていましたが、第2回目以降は50%以下となっています。ただし、合格率の低下は、データサイエンティスト検定™︎の認知度が上がり、受験者人数が増加したことが一因として挙げられます。合格率が下がったからといって悲観せず、基本的な知識をしっかり押さえるようにしましょう。

4.DS検定に特化したおすすめの参考書と問題集

データサイエンティスト検定の受験に向けて効率良く勉強したいという方に向けて、おすすめの参考書と問題集を紹介します。

 

(1)DS検定®︎に特化した参考書

 

DS検定®︎はまだ誕生して間もない資格なので、DS検定®︎に特化した参考書や問題集はまだ少ないのが現状ですが、DS検定®︎に特化した参考書が2冊販売されています。


最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版

出典:https://gihyo.jp/book/2022/978-4-297-12832-6

 

こちらは、DS検定®︎を実施しているデータサイエンティスト協会が出版している公式のテキストです。出題範囲のスキルチェックリストごとにコンパクトに内容がまとめられています。

ただし、一項目一ページしか割かれていないので、説明が少なく、わかりづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合、G検定やITパスポート、統計検定の対策テキストも併せて読むと理解が深まるでしょう。

 

②『合格対策 データサイエンティスト検定[リテラシーレベル]教科書』

出典:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784865943412

 

こちらは、2023年5月に出版された新しい教科書です。上記の公式リファレンスブックの約1年後に出版されたものなので、より最新の情報を得ることができます。

こちらもDS検定®︎を主催するデータサイエンティスト協会が監修しているもので、DS検定®︎合格に特化した本となっています。

 

(1)DS検定®︎対策のための問題集

 

『徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応』は、データサイエンティスト検定対策のための問題集です。

出典:https://book.impress.co.jp/books/1121101053

 

DS検定®︎に特化した、問題集で出題範囲を網羅しています。この問題集を解き進めることで、DS検定®︎の出題形式に慣れましょう。問題数も十分な量があるので、この問題集を繰り返し解くことで、合格の可能性を高めることができるはずです。

データサイエンティスト検定™︎に関するよくある質問と回答

データサイエンティスト検定™︎に関するよくある質問と回答を紹介します。

 

(1)データサイエンティストはどのような人が受験するべき?

 

データサイエンティスト協会は、DS検定®︎の受験対象者を以下のように想定しています。

 

1.データサイエンティスト初学者

2.これからデータサイエンティストを目指すビジネスパーソン

3.データサイエンティストに興味を持つ大学生や専門学校生など

 

データサイエンティストとして仕事をしたい人だけではなく、データサイエンティストに少しでも興味があれば受験する意味のある試験だといえるでしょう。

 

(2)データサイエンティスト検定™︎の勉強方法は?

 

DS検定®︎は、先ほど紹介した市販のテキストと問題集を中心に学習を進めることで十分合格できる試験です。特に、G検定やITパスポートなどの資格の勉強をしたことがある人や、データサイエンスの基礎を理解している人は独学でも問題ないでしょう。

 

ただし、データサイエンスを初めて勉強する人は講座の受講を検討してもよいかもしれません。講師が適宜、質問に答えてくれるので独学で進めるよりも一気に学習が進むでしょう。

データサイエンティスト協会でも、複数のDS検定対策講座を紹介しています。

参考URL:データサイエンティスト検定 リテラシーレベル(データサイエンティスト協会)

 

(3)データサイエンティスト検定™︎の学習時間は?

 

データサイエンティスト検定™︎の学習時間は、受験者の経験や知識によって大きく異なります。データサイエンス初心者の場合、試験範囲の知識を習得するために、3カ月程度学習すれば問題ないでしょう。一方で、既にデータサイエンスの基礎を習得している場合は、1カ月程度の学習期間で十分合格レベルまで到達できます。

 

(4)データサイエンティスト検定™︎は就職や転職に役立つ?

 

DS検定®︎は、就職や転職において大変有用な資格です。DS検定®︎を取得すると、見習いレベルのデータサイエンティストの知識とスキルがあることを示せます。現在、多くの企業でDXプロジェクト推進のための人材を募集しています。データサイエンティストは、DXプロジェクト推進において重要な役割を担う人材なので、積極的に採用したいという企業が多いでしょう。

実際、日経BP 総合研究所が2022年3月に実施した「5年後の未来に関する調査」では、今後5年間に職場で不足する人材像として「デジタル人材」を挙げた企業が54%と半数を超えていました。

参考URL:今後5年間でDX人材不足はさらに加速、転職やキャリアチェンジのハードルは下がる(日経BP 総合研究所公式サイト)


(5)データサイエンティスト検定™︎の試験日と結果発表の日程は?

 

データサイエンティスト検定™︎は年に2回あり、それぞれ約3週間の期間中であればいつでも受験可能です。試験はCBT方式で実施されるので、全国の試験センターで受験できます。試験結果の発表は、試験日から約1カ月後に公式サイトから確認できます。

まとめ

この記事では、データサイエンティスト検定™︎の概要、他の資格との違い、合格率や難易度、おすすめの参考書や問題集などについて解説しました。

DS検定®︎は、見習いレベルのデータサイエンティストに必要なスキルを有することを示す資格です。データサイエンスに特化しており、初めてデータサイエンスを勉強する方、これからデータサイエンティストとして就職・転職したい方にとって役に立つ資格だといえます。

DS検定®︎に興味がある方は、この記事で紹介したおすすめの参考書や問題集を活用し、ぜひチャレンジしてみてください。

「資格を取得するだけではなく、仕事の現場でデータサイエンティストとして活躍するための実践的なスキルを習得したい」という方は、実践的なスキルを習得できる講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。

データミックスでは、Pythonのプログラミングを含め、データサイエンティストに必要な基礎知識を体系的に学び、分析手法を駆使してビジネスの課題を解決するための思考力を持つデータサイエンティストの育成を目指す本格的なデータサイエンティスト育成講座を提供しています。

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