Pythonの試験に挑戦!初心者向けの試験と勉強方法を解説

データサイエンス

2024.06.26

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近年、プログラミング言語の中でもPythonが特に注目を集めています。Pythonは初心者にも扱いやすく、機械学習やデータ分析など、さまざまな分野で活用されている汎用性の高い言語です。 そのため、Pythonの資格取得を目指す人も増えてきています。Pythonの資格を取得すれば、人材としての評価を得られるほか、新しい分野にチャレンジするきっかけにもなります。 そこで、この記事では、Pythonの試験の種類や対策方法、効果的な勉強法などについて詳しく解説します。Pythonの学習を始めたばかりの方や、試験に挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

PythonZen & PEP 8検定試験

PythonZen & PEP 8検定試験は、Pythonの基本的な哲学と、コーディングスタイルの標準規約であるPEP 8の理解度を評価する試験です。Pythonの初心者から中級者まで幅広く受験できる入門レベルの試験と言えるでしょう。

 

試験の概要

 

PythonZen & PEP 8 検定試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催する試験です。Pythonの作法や心構えを説明した「PythonZen」と、コーディングの標準規約である「PEP 8」の理解度を問う全20問の試験で構成されています。

問題形式は、すべて選択問題で、試験時間は60分です。合格ラインは70%以上で、合格者には認定証が発行されます。

受験料は無料のため、Pythonの学習初期段階から挑戦しやすい試験だと言えます。

 

試験範囲

 

PythonZen & PEP 8 検定試験の範囲は以下の通りです。

 

  • ⚫︎PythonZen
    • ・Pythonの哲学を説明した19箇条のガイドラインについて理解している
  • ⚫︎PEP 8
    • ・コーディングスタイルの標準規約であるPEP 8の内容を理解している
    • ・変数命名、インデント、関数定義など、PEP 8で定められたコーディングルールを理解している

 

受験者に求められるのは、Pythonの基本的な考え方と、清潔で可読性の高いコーディングスタイルの理解です。Pythonを学習し始めたばかりの初心者でも、これらの基本事項を理解していれば合格できるでしょう。

 

勉強方法

 

PythonZen & PEP 8 検定試験に合格するための効果的な勉強方法は以下の通りです。

 

(1)PythonのZenとPEP 8の内容を理解する

まずは、Pythonの哲学を説明したPythonのZenと、コーディングスタイルの標準規約であるPEP 8の概要を確認しましょう。公式ドキュメントや解説記事を読み、その意味と重要性を理解することが肝心です。

 

(2)実際のコードに即して学習する

Pythonのコードを書いて実践しながら、PEP 8に沿ったコーディングルールを身につけましょう。変数命名、インデント、関数定義など、PEP 8で定められた事項をしっかりと理解します。

 

(3)試験問題解説コラムを読む

PythonZen & PEP 8 検定試験の公式サイトには、「試験問題解説コラム」というコラムがあり、実際に試験で出題されている問題の解説が行なわれています。この解説を読むことによって、出題傾向や理解度を深めることができるでしょう。

 

このように、Pythonの基本理念と、実践的なコーディングスタイルの両面から学習を進めることが、PythonZen & PEP 8 検定試験の合格につながります。基本事項をしっかりと理解し、実践的な演習を重ねることが肝心です。

参考:PythonZen & PEP 8 検定試験|一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

Pythonエンジニア認定試験

Pythonエンジニア認定試験はPythonプログラミング言語の専門知識を評価する試験で、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会によって運営されています。この試験には以下のような種類があり、受験者のスキルや経験に応じて選択することができます。

 

  • ・Python3エンジニア認定基礎試験
  • ・Python3エンジニア認定実践試験
  • ・Python3エンジニア認定データ分析試験

 

まずは、Python3エンジニア認定基礎試験に挑戦することをおすすめします。次の章ではPython3エンジニア認定基礎試験について紹介します。

Python 3 エンジニア認定基礎試験

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識と基本的な技術を評価する試験です。プログラミング初心者から中級者まで幅広く受験することができ、Pythonスキルの入門レベルを証明できる試験です。

 

試験の概要

 

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識と基本的な技術について、全40問の選択問題で出題されます。試験時間は60分で、合格ラインは70%以上です。合格者には合格証証が発行されます。受験料は、一般11,000円(税込)、学生5,500円(税込)です。

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、Pythonスキルの入門レベルを証明できる試験といえます。プログラミング初心者からスタートしたい人や、Pythonの基礎を確実に理解したい人に最適な試験と言えるでしょう。

参考:Python3エンジニア認定基礎試験|オデッセイコミュニケーションズ

 

試験範囲

 

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、オライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル」から以下の範囲と割合で出題されます。

 

出題率

1章 食欲をそそってみようか

2.5%

2章 Pythonインタープリタの使い方

2.5%

3章 気楽な入門編

15.0%

4章 制御構造ツール

22.5%

5章 データ構造

17.5%

6章 モジュール

5.0%

7章 入出力

2.5%

8章 エラーと例外

10.0%

9章 クラス

5.0%

10章 標準ライブラリめぐり

10.0%

11章 標準ライブラリめぐり─PartII

2.5%

12章 仮想環境とパッケージ

2.5%

13章 次はなに?

0.0%

14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換

2.5%

引用:Python3エンジニア認定基礎試験|オデッセイコミュニケーションズ

 

勉強方法

 

Python3エンジニア認定基礎試験に合格するための効果的な勉強方法は以下の通りです。

 

(1)認定テキストや参考書を読む

上で説明したように、Python3エンジニア認定基礎試験は、オライリー・ジャパンPythonチュートリアルから出題されます。そのため、「Pythonチュートリアル」をよく読み、内容を理解することで合格へ近づくことができます。しかし、Python初学者の方の場合、「Pythonチュートリアル」だけでは、理解するのが難しい部分もあるかもしれません。その場合は、他の参考書も利用することで、より理解を深めることができるでしょう。

 

(2)実際にコードを書く

認定テキストや参考書などの座学だけではなく、実際にコードを書くこともしてみましょう。そうすることで、テキストや参考書を読んでいる時にイメージがつきやすくなったり、実際にコードを書く中で、自分が理解できていない部分が分かってきたりします。

 

(3)公式問題集を解く

Python 3 エンジニア認定基礎試験には、徹底攻略Python3エンジニア認定[基礎試験]問題集」という公式の問題集が出版されています。こちらの問題集ですが、徹底攻略ということもあり、問題が記載されているだけではなく、図解が多様されていたりなど解説が充実しています。そのためパソコンが使えない場面でも試験勉強を有意義に進めることができます。

 

このように、Pythonの認定テキストや参考書、公式の問題集を使って学習しながら実際にコードを書くことで、Python 3 エンジニア認定基礎試験に向けて効率的に学習することができるでしょう。

Python 3 エンジニア認定実践試験

Python 3 エンジニア認定基礎試験に合格することができたら、Python 3 エンジニア認定実践試験に挑戦してみましょう。Python 3 エンジニア認定実践試験は、Pythonの応用力と開発スキルを評価する試験です。プログラミングの中級者や上級者を対象とした、より高度な試験となっています。

 

試験の概要

 

Python 3 エンジニア認定実践試験は、Pythonの応用的な知識と開発スキルについて、全40問の多肢選択式問題で出題されます。

試験時間は75分で、合格ラインは70%以上です。合格者には合格証が発行されます。受験料は、一般13,200円(税込)、学生6,600円(税込)と、Python 3 エンジニア認定基礎試験に比べ少し高めに設定されています。

Python 3 エンジニア認定実践試験は、Pythonの応用力と開発力を証明できる試験です。Pythonの基礎を既に習得した中級者や上級者にとって、実践的なスキルを示すのに適しています。

参考:Python3エンジニア認定実践試験|オデッセイコミュニケーションズ

 

試験範囲

 

Python 3 エンジニア認定実践試験は、主教材である「Python実践レシピ」(技術評論社)から以下の範囲と割合で出題されます。

 

出題率

1章 Pythonの環境

2.5%

2章 コーディング規約

5.0%

3章 Pythonの言語仕様

17.5%

4章 Pythonのクラス

7.5%

5章 タイプヒント

5.0%

6章 テキストの処理

10.0%

7章 数値の処理

0.0%

8章 日付と時刻の処理

5.0%

9章 データ型とアルゴリズム

12.5%

10章 汎用OS・ランタイムサービス

5.0%

11章 ファイルとディレクトリへのアクセス

5.0%

12章 データ圧縮とアーカイブと永続化

0.0%

13章 特定のデータフォーマットを扱う

5.0%

14章 インターネット上のデータを扱う

5.0%

15章 HTML/XMLを扱う

0.0%

16章 テスト

7.5%

17章 デバッグ

5.0%

18章 暗号関連

2.5%

19章 並行処理、並列処理

0.0%

引用:Python3エンジニア認定実践試験|オデッセイコミュニケーションズ

 

勉強方法

 

Python 3 エンジニア認定実践試験に合格するための効果的な勉強方法は以下の通りです。

 

(1)試験書籍を読む

上で説明したように、Python 3 エンジニア認定実践試験は、技術評論社Python実践レシピから出題されます。そのため、「Python実践レシピ」をよく読み、内容を理解することで合格へ近づくことができます。しかし、「Python実践レシピ」は500ページを超えるボリュームとなっているため、全てを理解しようと考えると大変な時間と労力が掛かってしまいます。そこで、試験の合格を第一の目的と考えるのであれば、上記の出題範囲を参考に、出題率の高い章を重点的に学習することで、多少ではありますが、負担を軽減することができるでしょう。

 

(2)模擬試験を受ける

模擬試験を受けて自分が現在どれくらい理解できているのか確認しましょう。「ExamApp」という実際にPython 3 エンジニア認定実践試験を合格された方が作成した模擬試験アプリがあります。このアプリは、無料で利用することができ、1問答えるごとに解説をしてくれるため、間違えをすぐに復習することができます。また、無料のユーザー登録をすると、学習履歴を自動で記録することができるので、より復習に役立てることができます。

 

以上のように、試験書籍を中心に学習し、模擬試験を受け、間違えた部分を復習することを繰り返し行なうことで、Python 3 エンジニア認定実践試験の合格に近づくことができるでしょう。

まとめ

ここまで、Pythonの試験の種類や効果的な学習法について見てきました。これらの情報を参考に、自分に合った学習法を見つけ出し、試験合格を目指しましょう。Pythonの基礎知識を体系的に習得し、過去問演習やアプリ開発に取り組むことで、実践的なプログラミング力を身につけられます。さらに、データ分析スキルの向上にも力を入れれば、より高度なPython資格の取得も夢ではありません。Python資格の取得は、単なるスキルの証明にとどまらず、新しい可能性を引き出すきっかけにもなります。ぜひ、自分のレベルや目標に合わせた効果的な学習に取り組み、合格を勝ち取ってください。

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