データサイエンティストになるためには? 必要なスキルや学習方法を解説
データサイエンティストとは、データを分析してビジネスに役…
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データサイエンス
2022.04.27
はじめに
こんにちは!データミックスの清水です。
今回はマスクド・アナライズ様から、データミックスに「データ分析の大学 10年先も揺るがないビジネススキルを身につける」を献本頂いたので、拙筆ながら感想を書かせていただきます。
本書の表紙に「データを使いこなせない人は、もう生き残れない。」と攻めた文章が記載されているので、なかなか前衛的な内容かと思いきや、現実社会で発生している課題をしっかりと捉え、ビジネスで成果をあげるためのデータ分析について記載されている地に足ついた素晴らしい本でした。
本書の目標は「自分で課題を探して解決する手がかりを見つけてプロジェクトを進めていくこと(P15)」です。そのため統計学・機械学習といった理論を深く学ぶというよりも、ビジネス課題を解決するためのツールとして、データ分析を利用していきたいというビジネスパーソンを想定読者とした内容でした。
上記であるためデータ分析の技術的な内容は全体の50%ほどであり、他50%ほどは
なぜデータ分析が必要となるのか?
どのようにデータ分析を学ぶのか?
どのようにデータ分析で企業を変革するのか?
といった内容になっています。
そして本書で、ITスキルや分析スキルはデータ分析を行う上で非常に重要だが、ビジネスパーソンにとってはビジネススキルという土台があると、より課題解決に繋がるデータ分析ができるといった内容があります。そのため本書ではデータ分析”を”備えた人材ではなく、データ分析”も”備えた人材(P37)を目指していくのが、今後のビジネスパーソンに求められると主張しています。
今までのキャリアにデータ分析スキルをかけ合わせることで、今後、企業を変革していく人材になれると私自身も考えておりますし、弊社のデータサイエンティスト育成講座学習後に活躍している卒業生たちを見てみると、合点がいく主張かと感じました。
上記のようなデータ分析×ビジネススキルで企業を変革する人材を、本書では勇者型データ分析人材と呼んでいます。勇者型データ分析人材とは言い得て妙であり、さまざまなステークホルダーが登場する企業改革という道のりをRPGに例えて命名しているようです。データミックスでは、この勇者型データ分析人材を、ビジネストランスレーター※1と呼んでいますが、本書と主張は一緒で、まさにビジネスパーソンとして今まで活躍してきた人だからこそ輝けるポジションだと感じています。是非本書を手にしたビジネスパーソンの方には、業務を熟知した立場から課題設定を行い、データ分析という解決方法も選択肢に入れながら、企業変革の第一歩を踏み出していただきたいと思います。
業務の中でデータ分析を実施することがある私としては、改めてデータ分析で企業に影響を与えるために必要なマインドを認識することができ、非常に学びになりました。是非これからデータ分析を学ぶというビジネスパーソンは、本書でビジネスにおけるデータ分析で求められることビジネスにおけるデータ分析を業務で実施していくために必要なことを押さえてから、技術やテクニック等の各論を学習していくことをおすすめします。また本書では、組織としてのデータ分析リテラシーの重要性も説いており、且つデータ分析に詳しくないビジネスパーソンでも読みやすい書籍なので、企業のデータ分析文化醸成のためにも利用できると思います。
清水(株式会社データミックス)
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※1 ビジネストランスレーターとは、データサイエンティストなどの技術者・技術系部署とビジネスチームや経営チームとの間の橋渡し役をする仕事です。
ビジネス・経営サイドの視点にも立ち、データサイエンスチームの結果をどのように生かしていくべきか具体的な意見やアイディアを伝え、課題解決を遂行していきます。
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