データサイエンティストになるためには? 必要なスキルや学習方法を解説
データサイエンティストとは、データを分析してビジネスに役…
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データサイエンティスト
2023.08.17
まずは2023年7月現在の日本国内と海外のデータサイエンティストの平均年収を紹介します。
出典:データサイエンティストの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)(求人ボックス給料ナビ)
2023年7月現在「求人ボックス 給料ナビ」に公開されているデータによると、日本国内の正社員のデータサイエンティストの平均年収は699万円です。
正社員の給料分布を見ると、600万~800万円がボリュームゾーンとなっています。近年の日本国内の平均年収が450万円程度であることを考えると、データサイエンティストはかなり稼げる職種といえるのではないでしょうか。
ただし、それ以外の年収の人も多く、データサイエンティストの年収には大きな個人差があることがわかります。
では、データサイエンティスト未経験の人の平均年収はいくらでしょうか。
出典:データサイエンティスト 未経験の転職・求人情報(求人ボックス給料ナビ)
2023年7月現在「求人ボックス 給料ナビ」に公開されているデータによると、未経験者が応募可能なデータサイエンティストの求人の平均年収は519万円でした。
年収384万円以下の求人が最も多く、年収が上がるにつれて求人数は減少しています。このように、未経験者は実務経験がない分、平均年収が低いですが、中には未経験者が応募可能な求人でも日本の平均年収を上回るものもあります。
データサイエンティストは比較的新しい職種で実務経験を持つ人材が転職市場に流出することが少ないため、未経験者を対象としたポテンシャル採用を積極的に行う企業は増えています。
参考記事:データサイエンティストのポテンシャル採用が多い理由・未経験者に対する評価基準は?
日本国内でもデータサイエンティストの平均年収は他の職業よりも高い傾向がありましたが、米国の平均年収は日本国内の約2倍です。
出典:Data scientist salary in United States(indeed)
2023年7月現在「indeed」が公開しているデータによると、米国のデータサイエンティストの平均年収は約12万ドルで、日本円に換算すると1,500万円以上です。最高額は約19万ドルで日本円に換算すると2,500万円にもなります。最低ラインでも約8万ドルで日本円に換算すると約1,000万円となり、日本のデータサイエンティストの平均年収を大きく上回っています。
ただし、米国は日本よりも物価が高く、特に都市部では物価が高騰しているため、単純に日本円換算して想定されるような豊かな生活ができるわけではありません。
データサイエンティストの年収が変動する要因として主に以下の5つが挙げられます。
・実務経験の有無
・専門的なスキル
・コミュニケーション能力
・業界や企業の規模
地域
それぞれ具体的に見ていきましょう。
データサイエンティストとしての実務経験の有無によって年収は変わります。
先ほど紹介したデータでは、データサイエンティスト未経験者の平均年収は、一般的な正社員のデータサイエンティストの平均年収よりも170万円程度低いです。この年収の差は、実務経験の有無によるものです。
実務経験の有無により年収の差が生じるのは、実務経験がある方は実務で培った経験とスキルをもとに仕事ができるため、データサイエンティストとしてより多くの価値を企業に提供できる可能性があるからだと考えられます。
データサイエンティストとしての専門的なスキルの高さも年収が上がる要因の一つです。
高度なスキルを習得していると、難易度の高い仕事をこなせるようになり、その分年収が上がります。例えば、Pythonを用いた簡単な分析だけでなく、AI技術などを用いた高度な分析を行うことができれば、より高い年収を得られる可能性が高くなります。
また、データサイエンスの分野は発展を続けていて、発展のスピードも年々早くなっているので、最新の技術に精通していることは年収を上げる要因となるでしょう。
コミュニケーション能力の高さも年収が上がる要因の一つです。
データサイエンティストはチームとして仕事をすることも多く、高いコミュニケーション能力を持つデータサイエンティストは重宝されます。
また、データ分析の結果とその結果から得られた知見をもとにしたビジネスプランをわかりやすく経営陣に説明する力は仕事をする上で非常に重要です。専門的な知識を持たない関係者に対してわかりやすく説明することができれば、経営陣からの信頼も得られるでしょう。
現在、広告業界、金融業界、不動産業界、製造業界など幅広い業界でデータサイエンティストの需要が高まっています。どの業界でもビッグデータの分析を経営に活用することが喫緊の課題だと認識されているからです。業界によって平均年収は変動するので、ご自身が興味のある業界のデータサイエンティストの平均年収を事前に調べておくとよいでしょう。
さらに、企業の規模も平均年収に大きな影響を与えます。一般的に企業の規模が大きいほど年収が高くなる傾向にあります。中には、年収1,000万円でデータサイエンティストを求人募集している大企業も存在します。
地域によっても平均年収は変動します。一般的に都市部の方が、地方より平均年収が高い傾向にあります。
2023年7月時点の「求人ボックス 給料ナビ」のデータによると、関東の平均年収は687万円、近畿の平均年収は約657万円、その他の地域は平均年収が約648万円です。関東の中では東京都が748万円と突出して高い水準にあり、全国平均を押し上げています。地方では都市部よりも若干平均年収が下がりますが、国内の全体的な平均年収と比べると十分が高いといえるでしょう。
データサイエンティストの年収を上げるためには、以下の3つの方法があります。
・専門的なスキルの習得と向上
・実務経験の積み重ね
・転職エージェントを利用して転職する
それぞれの項目を具体的にみていきましょう。
専門的なスキルの習得は、データサイエンティストの年収を上げるために役立ちます。
データサイエンスの複数の分野にまたがるため、学ぶべきことがたくさんあります。加えて、データサイエンスの分野は日々進化し続けています。特に、AIやディープラーニングの分野は新しい手法が常に開発し続けられています。そのため、最新のツールや手法を学び、専門的なスキルを磨き続けることが、自身の価値を高める一助となります。
例えば、最近ではChatGPTやBardなどの生成AIが一気に普及しました。これらを誰よりも先に使いこなせるようになると、仕事の効率が向上します。
ビジネスの現場で活用できる最新のスキルを身につけるためには、実践的なスキルを習得できるデータサイエンティスト育成講座を受講してもよいでしょう。
データサイエンティスト育成講座の選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
参考記事:データサイエンティスト育成講座の選び方・講座選びで失敗しないための注意点は?
ビジネスの現場での実務経験を積むことも年収アップにつながります。実務経験を通してさまざまな技能やスキルを高められるからです。
先ほど紹介したデータからもわかるとおり、未経験者のデータサイエンティストと正社員のデータサイエンティストの平均年収との間には、約170万円の差があります。このデータからも実務経験を重ねることで年収がアップする可能性があることがわかります。
転職エージェントを利用することも年収アップの手段の一つです。
前述した通り、平均年収は自分のスキルだけでは決まりません。スキルの高さだけではなく、就職先の企業の規模や業界、地域などの外的要因によって年収は変動します。そのため、ある程度、実務経験を積んだ後は、転職エージェントを利用して転職すると年収が上がる可能性が高まります。
多くの転職エージェントは、一般公開されていない非公開求人を扱っています。非公開求人の中には、年収などの条件が良い求人が多いので、非公開求人を紹介してもらうことで年収アップが叶う可能性があります。また、転職エージェントでは、求職者の代わりに年収などの条件面の交渉をしてもらえるため、自分だけで転職活動をするよりも年収が上がる可能性が高くなります。
また、先ほどご紹介した通り、米国では日本国内よりもデータサイエンティストの年収が高い傾向にあります。海外で働くのは語学力やビザの問題もあり、ハードルが高いですが外資系企業に転職することにより年収が上がる可能性があるので、外資系企業に強い転職エージェントを利用して外資系企業に転職することも年収アップの近道になるかもしれません。
この記事では、データサイエンティストの平均年収、年収が変動する要因、年収を上げる方法などについて解説しました。
データサイエンティストとして高い年収を得るためには、専門的な知識とスキル、柔軟な思考力、そして絶えず学び続ける姿勢が求められます。自分の市場価値を高めて年収を上げるためには、実践的なスキルを効率的に高められる本格的な講座を受講することも有効な選択肢の一つです。
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