受講生の声

Voice

【法人研修実施企業の声】フェロールーム株式会社

2017.11.06

1960年創業。大手自動車メーカーを直接のクライアントとして持つ、他にはない独自の歴史を持つ広告会社。
60年近い歴史を持つPR誌編集から商品カタログやWEBサイト、アプリなど多岐にわたるクリエイティブによって「お客様とメーカーをつなぐ」役割を担う。2014年には中国に進出を果たした。

 

8月に研修を実施されたフェロールーム株式会社様より
代表して4名の方に、その後の変化などについて伺いました。

ストラテジックプランナー 高橋正之
コーディネーター     坂本晃未
Webディレクター      勝部龍彦
コピーライター      飯田憲伍
(敬称略)
研修を企画されたきっかけとしては何があったのでしょうか?

坂本:広告戦略やプロモーション戦略のあり方はますますデータセントリックになっており、当社の企画提案にもデータ的な裏付けが求められるようになってきています。
ただ当社もデジタルの制作物は増えているものの、データをしっかり分析するための知見が蓄積されていませんでした。デジタルマーケティングを推進する前提として、提案のための仮説設定や課題抽出といった能力を磨きたいと考え、ワークショップを企画しました。

コーディネーター 坂本晃未

 

高橋:当社はクリエイティブを扱う会社なので、多くの人がクリエイターですから「作る」ことに特化しています。
私はストラテジック・プランナーという職種で、クリエイティブとマーケティングの架け橋という立ち位置なのですが、クリエイティブチームの中にマーケティング上の課題を見出して作品に落とし込む文化がないと感じています。案件が来てから動き出すというスタイルでしたが、先回りして考えられるようになってほしいと思っていました。

弊社は代理店を挟まずクライアントと直接やり取りするので、クライアントの課題を自らで咀嚼しなければなりません。そこで、一人ひとりが課題を認識することが大事になってきます。 また、ものを作ってる以上、コストや労働時間といった課題を一人ひとりが抱えています。皆、忙しくて時間が無いと言うけれど、どこに問題があってどう改善していけるのかを考えられる人は非常に少ないです。

数字を分析することで、固定観念の中で仕事をするのではなく、自分がどう働くか、自分の今やっていることが何の意味を持つのか、一人ひとりが身に付けていかなければならないという思いから企画しました。

ストラテジックプランナー 高橋正之

               
データミックスを選ばれた理由は?

坂本:何社かの研修と比較検討した結果、当社の実際のビジネスに即した研修を1日集中型で行っていただけることに魅力を感じて決めました。

高橋:データサイエンティストとビジネストランスレーターと2つのコースがあり、社員全員が自分の仕事にすぐ活かせる能力としてビジネストランスレーターを選択できた点が良かったです。


受講前の期待値と、受けた後のギャップはどうでしょうか?

飯田:自分たちが現在抱えている実務課題でやれたのがよかったなと思います。たぶんケーススタディなど統一課題をやっていたら、「ああそういうものか」と理解した気で終わってしまったかもしれません。
実務でひっ迫した問題があり、そのことに直面して制作していると、それが一番の問題だと思い込んでしまいます。 まずそれはどういう位置にあることだろうかと、ロジックツリーで考えて俯瞰してみる。そして問題を個々に検討していけば、解決する他の方法があるかもしれないよね、ということ自体に気づけたので。

コピーライター 飯田憲伍

坂本:企画運営側の立場から言うと、研修の内容を我々のレベルに合わせてカスタマイズしていただけたのは非常に有難かったです。
定型の研修ですと、各人のレベルが違うのでとっつきにくさがありますが、課題も自分達のレベルに合わせて設定することができましたし、大変でしたけど1日に凝縮した形でやれたのは良かったと思います。

高橋:個々人の弱点が明らかになればいいなと期待していまして、それは非常に成功したと思います。
スキルそのものは、1日という短い時間では身に付けるところまでは時間が足りなかったので、講師に教わったことをワークショップで実現できた者はいないと思います。ただ、各自なぜ出来ないのかを知れたことは非常に意味がある。

特に、実際の仕事に関連する課題だったのが大きいと思います。普段の業務でその課題によく触れて知識が豊富な人ほど、課題の根本に立ち返ろうとしたときに立ち止まってしまったり、普段統計データに触れてない人が逆にデータに期待しすぎて「そのデータで何が知りたいの?」ということを考えていなかったり、みんな良い意味でハマっていたようです。
数字が苦手という人も多かったですが、定量的に考えられることは定性的な課題でも役に立つので、普段数字を扱わないところほど面白い結果が出たなと思います。


受講後には変化がありましたか?

飯田:私はコピーライターという職業であることもあり、業務上データに触れたことはあまりありませんでした。

今まではもらった情報を元に、ある意味経験と勘を頼りにして提案をしていました。1つの案件という目標があり、時間をかけ積み上げていって山を作る。そこを越えると、また1から次の山を作るというようなスタイルでした。
そもそも設定した課題は、KPI、KGIといった流れの中のどこに当たるのか、ということを考えたことがありませんでした。研修で初めてそういう風に考えることができるんだとわかりました。

目先の仕事をこなすやり方だったので、違う視点を意識するきっかけになったと思います。研修翌日にグループインタビューがあったのですが、今までよりも発言を深く捉えることができたかなと思います。

勝部:業務のなかで、担当しているWEBサイトの分析して、レポートをクライアントに提出しています。 リニューアルしたページのレポートにおいて、前提となるKPI、KGIが定義していなかったため、数値の変化を、クライアントがどう評価をしていいのか、わからなかった。という経験をしました。
ビジネス課題が大事とは認識していたつもりでしたが、それはクライアントも含めて全体で共有することが大事だなと意識するようになりました。

Webディレクター 勝部龍彦

 

坂本:これまで携わってきた案件では、クライアントが作りたいものを要望通りに作るというスタイルが多く、データに触れるということをあまりしていませんでした。
データを見ることにより、ここのコンテンツは良く見られているとか、ここは見られていないからテコ入れしようとか、客観的事実をもとにした提案ができるようになると思います。
これからはクライアントの課題解決の手段としてデータを積極的に活用し、クライアントとより良い関係を築いていければと考えています。

高橋:仕事について仲間同士で真剣に話し合う場はこれまで少なかったので、ワークショップではかなり熱が入った議論が行われました。
職人のように手を動かしながら仕事を覚えていくスタイルだったので、自分の思考スタイルを披露し合って互いに検証するという場がなかったんですね。 今までは自分のやり方が絶対と思っていた人が、より大枠で物事を考える必要性に気づけた。それが大きいと思います。


授業の改善点や良かったところを教えてください

勝部:実務というテーマはいいと思いました。 ただ、実務グループレベルでチームを作っていたため、私がいたチームはWeb関係をやっているので何ができて、何ができないかを知っているから、これはできないから止めようとなってしまう想像力に欠けるチームになっていたように思います。
そういう面で考えると、各チーム同じ課題で、かつ、メンバーをミックスしていたらまた違うより良い結果になっていたかなと。 理想論になかなかアプローチできなかったので、前回の続きとしてではない第2部としてチームをミックスしてやる場があったとしたら、新しい気づきが得られるのではと思います。

高橋:やはり1日だけだと駆け足となり、達成感で終わってしまった印象もあります。基礎編、応用編として、1日目うまくできなかったところを2日目で固めるというやり方もいいかもしれません。
それと、e-ラーニングは全員やってきている前提でもうちょっと厳しくてもよかったかなと。座学で教えられたことが曖昧にしか理解できないと、ワークショップが緩くなってしまいますから。

広告業界ではデータがますます重要となってきてる一方で、データを見れない、見る習慣のない広告関係者がほとんどと感じています。
フェロールームもデータサイエンティストを育てていきたいと考えていますが、選抜方法や、どう育てるかも今後の課題になっています。