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2020.02.04

保育園に入りやすい区はどこ? 〜23区別「待機児童の状況」の変化〜

どうもデータミックスメディア編集長の藤田です。

私には、保育園に通う子供が3人いるのですが、先日のご近所仲間との会話で「待機児童」の話題になりました。育児に励むパパさん・ママさんにとって、「待機児童」というワードは気になりますよね。当然私も、その一人。これを機会に『最近の待機児童の状況』を調べてみました。この場で共有させてください。

ついでに、Pythonのgeopandas, geoplotで地図上に可視化したいなとも思いまして・・・

データについて

東京都福祉保健局のページに、各年の就学前児童人口や待機児童の数が区別にまとまっています。

ここから過去5年分(2015年4月〜2019年4月)のデータをダウンロードしGoogleのsheetsで整理しました。

整理後のデータが欲しい方はこちらをどうぞ。

また、待機児童の数はWeb上で良く目にしましたが、就学前の児童の数が23区によって全然違うので(例えば、世田谷区が非常に多い)、待機児童率でも比較しました。

※待機児童率=待機児童数/就学前児童人口

最新(2019年4月時点)の待機児童数

まずは、待機児童数。

23区にプロットすると、このようになりました。

赤色に近いほど、待機児童の数が多く、逆に青が濃いところは待機児童の数が少ないという形で可視化しました。(詳細数値は最後に表いれているので、参照ください。)

やはり、世田谷区が470人とダントツで多いようです。2番目に多いのが中央区の197人。

逆に、杉並区・港区は0のようです。千代田区と新宿区も一桁です。

最新(2019年4月時点)の待機児童率

こちらが、待機児童です。

ご覧の通り、比率にすると、世田谷区がワーストというわけではないようです。

一番高いのは、中央区(1.8%)。次いで、中野区(1.2%)、台東区(1.0%)という順番になりました。

 

過去5年の待機児童率の推移

続いて、待機児童率の過去5年の推移を見てみると、世田谷区を中心に23区全体で改善しているのがわかります。特に2017年以降劇的に改善していますね。

子供が3人いるにもかかわらず、私は知りませんでした・・・。

考察

今回、待機児童数が0や一桁の区もあり、また、過去5年待機児童率が劇的に改善してきているという結果になりました。

就学前児童の数は大きくは変わっていないはずなので、受入側である保育所の数が劇的に増えているのでしょう。

実際こちらの記事によると、ここ数年都内の認可保育所数が急速に増えているようです。

 

しかし、この結果は皆さんの実感と合ってますでしょうか?

データ分析で重要なのは「生の現実を正確に反映する」ということです。

そして、分析結果と実感との乖離の一番の原因は、データの定義です。

この公表されている待機児童の定義は以下でした。

保育施設に入所申請をしており、入所の条件を満たしているにもかかわらず入所ができない状態にある子ども。ただし、例外として以下のようなケースは待機児童としてカウントしなくてもよい。

  1. 特定の保育所を希望している
  2. 保護者が求職活動を休止している
  3. 自治体が補助する保育サービスを利用している(保育ママ、東京都の認証保育所など)

参照元: https://hoiku-shigoto.com/report/archives/16315/

待機児童から除外されている3つの項目が実感と分析結果の乖離を生んでいるようです。

1つ目の特定保育所希望者を除外するのも個人的にはどうかと思うのですが、3つ目の仕方なく保育ママや認証保育所を一時的に使っている人を定義から除外するのはいかがなものかと・・・。

しかも、「カウントしなくてもよい」ということは、その判断を各区の都合に任せているということなのか。。諸事情があるのだとは思いますが、フェアな数値が公表されるべきではと私は思いました。

最後に詳細数字のテーブルを入れておきます。ご参照ください。