Inside of data science
データサイエンスに纏わる様々な視点を発信しています

トピック

もしデータサイエンティストがぐるナイの「ゴチバトル」で優勝を狙ったら

日本テレビの『ぐるぐるナインティナイン』(以下「ぐるナイ」)の名物コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!」。ゴチメンバーが料理の値段を知らないまま注文をして、最終的に番組が設定した値段に近い人が優勝、最も遠い人は全員分の代金をお支払いする……というコーナーです。

毎回ゴチメンバーの駆け引きが楽しい番組ですが、今回はもしもデータサイエンティストがゴチで優勝を狙ったら、どのような戦略で、どのようなデータ分析をするのかを考えてみました。

まずは「ゴチバトル」のルールをおさらい!

はじめに、「ゴチバトル」のルールをおさらいです。細かい部分が違う回もありますが、基本的なルールは以下のようになっています。

・高級レストランの「店名」と「狙う金額」はその場で発表

・オーダー数は自由

・スペシャル料理はゲームに勝てれば食べられる(注文しないという選択も可能)

・ラストオーダーでは、全員がSTOPになるまでは追加でオーダー可能

基本的にどのお店になるかは当日その場になるまで分からないため、あらかじめその店のメニューは知らないことが大前提です。スペシャル料理はまだお店では出していない新メニューなどの特別な料理なので、事前に値段を知ることができないようになっています。

ただし「スペシャル料理は注文しない」という選択ができる回もあり、その回では値段を予想しづらい場合はパスができます。同じ料理を複数注文することもでき、「デザートを複数個注文して合計金額の調整をする」といった戦略も許されています。

ラストオーダーは運の要素が強い側面もあります。それまでに注文されなかった料理は使用食材や量などが分からないため、値段の予測がぐっと難しくなります。経験豊富なゴチメンバーでも最下位になってしまうゲーム性は、ラストオーダーの運の要素が大きく絡んでいるのです。

データサイエンティストがゴチを制するためのポイント

データサイエンティストがゴチバトルを制するためには、どのようなデータに注目してデータを収集・分析すればよいでしょうか。その切り口をいくつか考えてみました。

・過去戦の勝敗に関する傾向を分析(目標価格と料理の値段、注文数の関係性など)

・高級食材を使ったメイン料理の価格帯を分析

・価格帯を予想しやすい料理やデザートの研究

・ゴチメンバーの予想した価格との差が大きかった料理の分析

最も重要なポイントは、過去戦をすべてデータ化し、目標価格と選ばれた店の価格帯との関係性や、実際に注文できる注文数の目安などを分析することです。この分析をすることで、目標価格から注文するべき料理数、注文しやすい料理の価格帯がある程度見えてきます。ほかにも、レストランの料理種別(和洋中その他)による傾向を分析し、種別ごとに傾向をまとめておくことも重要です。

高級食材を使ったメイン料理の研究や、価格帯が予想しやすい料理の研究、終盤で勝敗が分かれやすいデザートの値段についての研究も重要になるでしょう。ラストオーダーで注文しやすい料理の値段をあらかじめ知っておけば、ゴチを制したも同然です。

そんなゴチバトルは長く続いているシリーズで、2020年2月時点でシーズン21にもなります。つまり、かなりの実践データが集められるはず。このデータ分析で勝敗の法則性が見つかれば、頭にたたきこんで勝負の場に登場することができます。

さらに、ゴチメンバーの予想した価格と差が大きかった料理に着目し、値段の予測が難しい料理の傾向が分かれば本番でその料理を外すことにより、値段の予想精度をより高めることが可能です。

いざ勝負!データサイエンティストのゴチバトルに臨むときの戦略

実際にデータサイエンティストがゴチバトルに臨む場合、どのような戦略をとるでしょうか。ゴチバトルの進行に合わせて、以下のような形で流れていくと考えられます。

1.高級レストランの紹介と今回の設定価格の発表

発表された内容から自分が注文するべき料理の数をだいたい見定めつつ、席までの移動時間でこれまでのデータ分析結果を確認します。ここでは、和洋中などの料理種別をはじめとした必要な情報を確認します。

2.メニューを見て1皿目を注文

メニュー全体を見たときに、価格が予想しやすい料理で注文を組み立てます。1皿目はゴチメンバー全員が予想金額を出し合います。このタイミングではあえて、他のゴチメンバーが注文しないような料理、あるいはラストオーダーで価格を調整しやすいデザートを注文するなど、値段を見極めておく戦略もありです。

3.他のゴチメンバーが注文した料理から食材やボリュームを確認

1皿目の注文で正確な料理の価格が分かるわけではありません。しかし、出てきた料理の食材やボリュームなどが分かるので、ある程度値段の予想がつきやすい状況になりました。そこでこの場面では、他のゴチメンバーとは被らない料理を注文しつつ、ラストオーダーでの注文に備えます。スペシャル料理は価格が想像できないため、パスできる回では基本注文しません。

4.ラストオーダーは少なめに注文して周囲の料理を観察(情報収集)

ラストオーダーではここまでほかの人が注文した料理の情報を基にして、ピタリ賞も狙っていきます。データサイエンティストにとってはラストオーダーに至るまでの情報収集がキーポイントになるので、この場面で注文する料理は数字を合わせにいくだけです。

5.最後に価格を見積もりやすい料理で調整

ラストオーダーの間に、他のゴチメンバーや司会の発言などのやり取りから、自分の見積もりに誤差がないかを確認します。全員STOPになるまでは料理の注文を変更することも可能なので、最後まで油断せず情報収集を続けます。

まとめ

今回は、もしデータサイエンティストがぐるナイのゴチバトルに参加したら……のテーマで、データ分析の切り口や戦略を解説しました。勝負の場面では特にですが、データの収集と分析で勝負の流れの傾向を知っていると、勝ちの法則に気づくことができ相手を出し抜くことができます。データ収集は大変ですが、地道にデータを集め続ければ、ゴチバトルのキングになることも夢ではありません。

«
»

ブログ一覧